ベテランズ・デー/お買い物シーズンの幕開け
毎年11月11日はベテランズ・デー(復員軍人の日)。
ベテランというのは大きな意味で軍歴がある人の総称で、各地でバレードや式典が執り行われます。
もちろん一般の方も見る事が出来ます。
シアトル近郊には陸海空の大規模な基地があるので、軍関係者は多いほうだと思います。
ボーイング社も戦闘機を作っていますし、最寄りの基地から車で1時間は離れているはずのうちのご近所さんにも陸軍や海兵隊のお宅は普通にあります。
アメリカでも祝日を週末または週明けに寄せて連休にすることが多いなか、ベテランズ・デーは元日、独立記念日、クリスマスと共に、曜日に関わらず絶対に日を動かしません。
もとは第一次世界大戦の休戦締結が1918年の11月11日だそうで、時のウィルソン大統領によって翌年それが祝われ、1926年のクーリッジ大統領の時に、全ての国民がその日を祝うよう、議会で決議されたのだそうです。
とはいえ週の中程に11日が来てしまうと、例えば自分の所属した部隊と今住んでいる州がかけ離れていたりして、式典に参加するのも有給をとって旅行になってしまうこともあります。
それである時期、他の休日のように週末に動かして連休にしようとしたこともあったようですが、ベテランの方々のほうがそれに反対したのだとか。
休戦締結は11月11日の午前11時に行われたということで、11という記念の数字にこだわり続けたかったのかもしれませんね。
役所や銀行、郵便局などは曜日に関わらず休みになるものの、他の業種では不都合もあるためか通常営業するところも多いし、公立の学校も真ん中で突然休みになるのを避けて普通に授業があるところもあります。
交通機関もあるところは平日、あるところは休日ダイヤと一定しないので、きちんと確認しなければならない日になりました。
この日は現役の軍人やベテランの方々と家族には、観光地の入場料が無料になったりファミレスで割引があったりと、色々な特典があります。
でも一般の私達にも「ベテランズ・デー・セール」と称して、一足先に感謝祭後のクリスマス商戦向けバーゲン価格を出す店もあるようになりました。
以前は感謝祭の翌日まではバーゲンは始まらなかったんですが、先取りしたお買い物シーズンの幕開けとも言える祝日になりました。
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