準備が大変、イースター

公開日 : 2018年03月25日
最終更新 :

イースターの季節がやってきました。

街に出かけたら、きれいなチューリップが大量に売られていて嬉しくなりました。

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今日はパルムスンヌンタイ(Palmusunnuntai)でした。日本語では「聖枝祭」というそうです。

今年の暦では3月25日。宗教的な意味はさておき、この日はイースター週間において子供たちにとっては一番楽しい日です。

スーパーマーケットはどこも卵型のチョコレートでいっぱい。買い物に行く度に誘惑に打ち勝つのが大変です。

このチョコレートエッグはフィンランドを代表するお菓子メーカーFazer社が1896年から製造しているものです。今でも手作業で作られています。この卵の殻、なんと本物なんですよ。

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数週間前から横目で見ては通り過ぎていましたが、とうとう私も買って帰ってきました。それもこんなにたくさん!

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とは言っても、自分で食べるためではありません。

どんな行事でも「準備」の方が大変ですよね。

まずはネコヤナギを探しに行きます。寒い年はなかなか見つかりません。今年も雪の中からやっと見つけました。その枝を数本切ってきます。

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ここからは工作の時間です。

小学校の運動会や行事の時によく使った「お花紙」のような薄い紙で花を作り、鳥の羽に見立てた飾りと一緒に枝につけます。卵の飾りも付けました。

こんな感じに出来上がりました。何本も作るので数時間の作業です。

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これを持って近所を回ります。枝を一本持って、玄関先でおまじないの言葉を唱えます。

Virvon varvon vitsallani

tuoreeks terveeks tulevaks vuodeks

vitsa sulle palkka mulle

ヴィルボン バルボン ヴィッツァラニ・・・・・

おまじないの言葉はいろいろあって、地域によっても違うようですが、その家の人の健康や幸福を願う詩です。

そして・・・・・・・・・ご褒美のチョコレートをもらいます。

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子供たちはネコヤナギの枝とご褒美に頂くお菓子を入れる「かご」を忘れずに持って出かけます。ご近所を一周して戻ってくると、毎年かごはお菓子でいっぱい。

このように、我が家にも子供たちが訪ねてくるのでチョコレートエッグを準備して待っているわけです。

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先日、近くの羊牧場で子羊がたくさん生まれたというので、見に行ってきました。かわいい羊たちと触れ合って、癒されました。羊牧場の一角には羊毛や羊肉も販売しており、列ができていました。最近はこの辺りでもイースターの食卓には羊の料理が人気です。

3月30日(金)から4月2日(月)はイースター休暇です。飲食店や商店は営業時間が変わったり、休みになるなど変更があるので確認が必要です。

また、前回の記事でもお伝えしましたが、夏時間が始まっています。日本との時差は6時間です。

筆者

フィンランド特派員

ラサネン千景

フィンランド、サヴォンリンナ在住です。

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