北海道最北エリア、宗谷郡豊富町へ。特急宗谷&サロベツ&ライラックに乗って。(豊富旅前編)

公開日 : 2018年01月25日
最終更新 :

最北の街、稚内市・稚内空港から車で約50分。

稚内市に隣接する文字通り北海道最北、

日本最北エリアに位置するのが豊富(とよとみ)町です。

日本最北の温泉郷、豊富温泉があり、北海道内では、

北海道に本社を置くコンビニエンスストア、

セイコーマートが販売する牛乳ほか乳製品の原料となる

牛乳を生産している酪農の街としても知られています。

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車で移動することも多い北海道民ではありますが、

札幌から電車で豊富町に向かいます。

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JR札幌駅から稚内行きの「特急宗谷」で一路、豊富町へ。

特急宗谷を利用すると、旭川での乗り換えなしで豊富町へ行けます。

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札幌から旭川までは、特急列車で約1時間半、旭川から豊富までは、

早ければ約3時間の道程です(特急列車の種類によって

所要時間が変わります)。

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列車の旅で楽しいのは、車などでは近づけない場所を通ることもあり、

列車の窓からでしか楽しめない風景を見られることです。

この日、旭川界隈では前日の大雪から晴天になり、

かなり冷え込んだこともあって、石狩川など河川の周りには

美しい樹氷が多く見られました。

(写真は音威子府[おといねっぷ]村付近)

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旭川から特急列車で約1時間ほどすると名寄(なよろ)に到着。

名寄駅を過ぎた辺りから、全国で3番目の石狩川に次ぎ

4番目に長い川、「天塩川」が見えてきます。

個人的には、天塩川は実際に見た中で最も好きな川です。

イメージ先行かもしれませんが、ドナウ川の流れに似ているような気もします...。

鉄道から離れたり寄り添ったりしながら流れる天塩川の風景は

見続けても一向に飽きません。

(写真は音威子府[おといねっぷ]村筬島(おさしま)付近)

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今回は、所要時間約4時間半で豊富駅に到着!

ちなみに、豊富町の名前の由来は、食べ物が豊富に集まるところ、だそう。

旅の楽しみのひとつは食べ物でもあるので、期待が高まります。

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JR豊富駅は無人駅です。

待合室には色とりどりのきれいな座布団が印象的な

椅子が並んでいて思わずかわいらしさに撮影。

地元高校生の手作りだそうです!

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駅に隣接して「観光情報センター」(9:00~17:00)があります。

こちらで必要なパンフレットや情報を入手。

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観光情報センターでは、豊富町の特産品も販売。

手軽に食べられるプリンは、駅の待合室で、

温かいストーブを前に食べてもよいかもしれません。

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湯上り温泉プリンのプレーンを食べました。

搾りたての豊富牛乳100%のプリンは、

牛乳と作りたての生クリームで作っているそうです。

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牛乳味たっぷり、生クリームもおいしいのですが、

後味がさっぱりとして、温泉に入った後にも食べたい味でした。

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JR豊富駅の目の前には、歓迎のサイン。

そしてこの通りをまっすぐ進むとあるのが...

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「ミルクカフェ&雑貨 フェルム」!

地元農家の方がやっているお店で、おいしいカフェメニューのほか、

かわいい雑貨販売スペースも併設しています。

お昼どきだったこともあり、店内は、ほぼ満席。

人気のお店のようです。

メニューには、豊富町で作られる牛乳を使ったソフトクリームもあります。

いろいろ迷いますが、食事のメニューから、豊富町の牛乳を使ったものを。

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選んだのは、こちら「ミルクラーメン」(800円)。

「えっ!?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

ミルクとラーメンの組み合わせは、ある意味不思議。

ですが、最近は、おいしい豆乳鍋があることも踏まえ、

せっかくミルクの里、豊富町のミルクを初体験の料理でいただきたいので、

ハーフサイズ(500円)もありましたが、ミルクラーメンを

普通盛りでいただきました。

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食べてみると、とてもおいしい!

野菜たっぷり、ポークやキクラゲが入っていて、

バランス的にも嬉しいラーメンです。

そして、スープはミルクの違和感がなく拍子抜けするほどのおいしさ。

味噌ベースの味付けで、見た目に反し、クリームシチュー感は全くなく、

ミルクで角がないコクとある種さっぱり感が共存するラーメン。

見た目に驚き、注文する方はそう多くないとのお店の方のお話でしたが、

ぜひ一度食べてみては?と思うラーメンでした。

この日、最高気温がマイナス10℃、

最低気温はマイナス24℃まで下がった豊富町で、

熱いミルクラーメンは正解でした。

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このほか、おしゃれな食事メニューもあります。

「エッグベネディクト」(600円)、「フレンチトースト」(500円)など。

フレンチトーストは、メニュー写真よりはるかに大きく、

まずそこにびっくり。

町内の人気ベーカリー「夢工房」バゲットを使用し、

とよとみ牛乳ソフトクリームがついています!

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こちらは北海道らしい一品。

「チーズいももち」(250円)。

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"いももち"は、北海道定番の家庭料理ですが、

チーズが入って家庭ではなかなか食べない料理にだと思います。

タレはケチャップ、砂糖醤油から選びます。

ケチャップは違和感なくおいしかったのですが、

次回は、ぜひ砂糖醤油でいただこうと思います。

というのも、道民にとっては、いももちには砂糖醤油が一般的。

一方、北海道では、アメリカンドッグ(フレンチドッグ)の

ケチャップor砂糖談義が展開されて久しいのですが、

これと同様に"チーズいももち"にも砂糖醤油がおいしいかもしれない、

と思った次第です。

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「ミルクカフェ&雑貨 フェルム」には、キッズルームがあります。

小さな子供連れの旅でも、ぜひ利用したいお店です。

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豊富産牛乳と自家製野菜のスムージーもおいしく、

テイクアウトもできるので、温泉入浴前・後に飲みたいドリンクでした。

初めて滞在する豊富の地、さすがの極寒ですが、おいしいフードに助けられ、

また、きれいな雪に魅せられて、豊富町を満喫!

    *

ここで特急列車に乗る際の留意点をひとつ。

北海道内を走る特急列車は、全国的な流れに漏れず、

札幌-函館間を走るスーパー北斗を除き、フード・ドリンクの

車内販売がありません。

特急列車を利用する際は、飲み物・食べ物を買い忘れないように

お気を付けください。

特に冬季は、天候悪化により予定以上に目的地までの

所要時間がかかる可能性があるので、くれぐれもお忘れなく!

なお、本ブログタイトルの「特急サロベツ・特急ライラック」は、

帰路で利用しました。

関連サイト

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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