ポルトガル語検定試験Celpe-Brasについて

公開日 : 2014年04月14日
最終更新 :

はじめに

最近すっかり秋らしくなり、薄手の上着が手放せない季節になってきました。

このところ、ちょっとブログの更新の頻度が落ちていましたが、

実は、Celpe-Bras というポルトガル語の試験準備で少し忙しくしていました。

今週火曜日(4月8日)にテストが終わり、やっと一息つける週末です。

Celpe-Brasとは

正式名称:Certificado de Proficiência em Língua Portuguesa para Estrangeiros

ブラジルの国立教育研究所( INEP)が実施する外国人向けのポルトガル語能力検定です。

ブラジル国内で唯一の、政府公認の公式なポルトガル語検定試験であり、外国人がブラジルで大学や大学院に入学する時の入学必要条件になっていることもあります。

(ただし、ブラジル国内でも知名度は高く無いので、ポルトガル語学習に関係の無い普通のブラジル人はあまり知らないと思います。)

試験結果は合格の場合、

中級(Intermediário)、中級の上(Intermediário-Superior)、上級(Avançado)、上級の上(Avançado-Superior)

の4段階に分けられます。

中級以下は「不合格」と出てしまうので、ポルトガル語を暫く勉強した人向けのテストになります。

年2回実施されていて、1回目は4月、2回目は10月です。

受験者数は2013年10月の回で4154人でした。

尚、ブラジル以外の国でもCelpe-Brasは実施されており、日本では京都外国語大学のみで受けられますが、年一回しか試験が無い様です。

試験概要

この試験、とても特徴的な形式を取っていて、

筆記試験は3時間で、問題が4問あり、何と全問が「作文」です。

また、面接(口頭試験)も20分あります。

<筆記試験>

問1:3分程のビデオを観た後、お題に沿った作文を書く。

問2:3分程の音声(映像なし)を聞き、お題に沿った作文を書く。

問3&4:A4一枚くらいのテキストを読み、お題に沿った作文を書く。

<口頭試験>

面接は20分程度。自己紹介×5分。課題(イラストとそれに関連する短い文章)に対する質問3題×各5分です。

面接官1人との対話形式で行なわれます。

過去問はこちらから見られます→

試験会場と申し込み

サンパウロ市内から一番近い会場はSão Bernardo do Campo市のMetodista大学です。

電車とバスを乗り継ぎ1時間ちょっとかかるので、ちょっと遠かったです。

申し込みは、試験の一ヶ月くらい前迄にCelpe-Brasの公式HPから申し込みをします。

その後、会場迄足を運んで身分証明の提出及び支払いに行かないといけませんでした。(他の会場の場合はネットで申し込み完了出来るところもあるみたいですが。)

HPに必要事項を記入しただけでは申し込み完了ではありませんので、ご注意を。

尚今年の試験料は150レアルでした。

試験料を支払った後、面接時間のお知らせがメールで来るので、そこで申し込み完了となりました。

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試験対策

まだ今回受かったかどうかも分からない筆者ではありますが、一応一ヶ月間だけ試験対策コースにも行っていたので、私なりの試験対策のポイントを纏めてみました。

①書く練習:課題を聞く時間と読む時間も含めて3時間で4題なので、A4の原稿用紙一枚を30分くらいで埋めるスピードが必要です。

ちなみに、鉛筆不可、ペン書きで修正液も不可で、書いて間違えたら訂正線で修正するので、原稿があまり汚くならない様にペン書きに慣れておくのもいいかもしれません。

②読む練習+聞く練習:回答は作文なので①が大事なのは勿論ですが、課題が理解出来ないと困るし、出来るだけ早く理解する必要もあるので、読む練習と聞く練習も必須です。

私はテレビを観たり、雑誌の記事を出来るだけ読む様にしていました。

③話す練習:会話練習はひたすら実践あるのみ!とも思いますが、自己紹介(ブラジルに居る理由、ブラジルの文化で好きな所等)等は事前に準備出来るかとも思います。

④ブラジルに関連する基礎知識を増やす:ブラジルの文化、歴史、地理、環境問題、健康問題等一般的な知識に基づく内容が良く出題されます。(政治と経済の話は先ず出されない様です。)予め基礎知識を持っていた方が、俄然質問内容が分かりやすくなりますし、書ける語彙も増えるので、基礎知識の強化が有効です。

⑤色々な種類の文章を書ける様にしておく:作文といっても、E-mail、雑誌に載せるコラム、会社の従業員に対する張り紙etc.書く文章の形式が課題によって異なるので、色々な文章に対応出来る様にしておくことが必要です。

⑥公式マニュアルを読んでおく

どんな作文を書くと良い結果になるのか、逆に落ちてしまうのかの解説と、実際に外国人が書いた文章の例示もついてますのでとても参考になります。

⑦Celpe対策コースの活用:サンパウロではCelpe-Bras対策コースもいくつかの学校で開講されており、それに参加するとノウハウを教えてくれるので、コツが掴みやすいです。

おわりに

色々書きましたが、結果は。。。不安ばかりです^^;

(対策とか書いておいて落ちたらお恥ずかしい。。。)

でも、勉強のきっかけになったので、受けてとても良かったです。

このブログに記録を残し、6月の結果発表までは試験のことを暫く忘れたいと思います。

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