2008年サンパウロ・カーニバル体験記(おまけ)―カーニバルと経済効果
さて、サンパウロ・カーニバルが終わり、早くも2週間が経ちました。
私も、いつまでもお祭り気分に浸っているわけにいかないのですが、先日、サンパウロ市役所サイトでカーニバル期間の観光についてのニュースを発見!
今回は体験記のおまけとして、サンパウロのカーニバル観光の経済効果について迫ってみます。
まず、SPTuris(サンパウロ市観光公社)がSambódromo(サンバ・カーニバル会場)で行った調査によると、2005年、スペシャル・グループとチャンピオンパレードに出場した9万人のうち、約10%の9千人が観光客とのこと。
また、2005年から2007年にかけて、サンパウロ市外からスペシャル・グループのカーニバルを見に来た観光客は170%増を記録しています。
続いて、カーニバル観光についての2007年データを箇条書きで紹介しましょう。
* 観光客のうち19.5%が外国人
* 観光客のうち21.32%は毎月サンパウロを訪問
* 観光客のうち70.29%はカーニバル目当てにやって来た
* 観光客のうち14.56%はほかの用事やビジネスでサンパウロに滞在したついでにカーニバルを見に来た
* 観光客の平均滞在日数は7日間
* 観光客一人当たりがサンパウロで使うお金は1550.92レアル(約9万3千円、R$1=60円、宿泊費とサンパウロまでの旅費を除く)
* インタビューした観光客の多くは女性で回答の56.36%を占める
* 観光客の35.16%は大学卒
* 22.24%は40〜49歳、21.31%は30〜39歳
* 39.51%は正社員として給料をもらっている
* 33.14%は2006年カーニバルも観賞
* 79.33%がサンパウロ市民のホスピタリティーに好印象を持っている
データを見ていて非常に面白いのは、観光客の7割がカーニバル目当てでやって来て、さらに、一人当たりのカーニバルでの消費額が大卒OLの月給額とほぼ等しいこと。
また三人に一人はリピーターになっていることも興味深いですね。
ほかにも、地元の労働市場において、52部門で2万5千人以上の直接・間接雇用が創出されているとの報告もあります。
カーニバルといえばリオが有名ですが、サンパウロでも産業の目玉としてしっかりと根を下ろしているようです。
写真説明:『Tom Maior』や『Rosas de Ouro』などスペシャル・グループのパレードをスタンド席で鑑賞(2月1日)
[参考資料]
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