ハイチの通貨

公開日 : 2013年08月17日
最終更新 :
筆者 : monalisita

前回に引き続き、ハイチの話題。

ドミニカ共和国の通貨はペソであるのに対し、同じ島に位置しながら隣国であるハイチの通貨はグールド。異なる国だから異なる通貨が使われていておかしくないのかもしれないけど、外国人が必ず戸惑うのがハイチドルとハイチグールドの違い。

同じ通貨を使いながら、同じ品物の値段が一方では5ハイチドル、もう一方では25ハイチグールドと訳が分からない。何かを買おうとして、100ドルよと言われ、「安いじゃん、100グールドだけでいいの?」と100グールドを差し出すと、これじゃあ全然足りないわよと言われる。じゃあ、いくら払えばいいの?まるで???の世界。

どうして二つの通貨名称があるのかと言うと、1912年からしばらくの間は、5グールド=1米ドルの固定レートであったことに起因する。つまり、5グールドを1ドルと呼んでいたってこと。既にその頃から数十年たって、レートが大きく変わっているものの、未だにハイチドルでの表記や数え方が人々に浸透していて、田舎ではハイチドルでの売買が通常。私の頭の中では、いつも5を掛けたり、5で割ったりしなければならず、暗算能力が衰えてきた最近の私にはややこしくて仕方ない。でも、ってことは、ハイチ人って算数が得意なの??

でも、さすがハイチ人。頭で計算しているわけではないことが分かった。じゃあ、どうやってハイチのグールド通貨を使いこなしているのかと人々の勘定の仕方を見てみると、オヤッと気づくことがある。それは、通貨を額面通りにカウントしていないということ。つまり、5グールドコインを1ドル、25グールド紙幣を5ドル、100グールド紙幣を20ドルなどと完全にハイチドル感覚でお金を扱っているのだ。紙幣やコインに表記されている数字はまるで無視。コインの形と紙幣の色や模様で、何ハイチドルかを覚えている。

ちょっと不思議で変わった文化。ちなみに、2013年8月現在の換算レートは1米ドル=42.5グールド程度と大きく上昇。以前と全然レートが異なるし、外国人にはわかりにくいから、ハイチ・ドルの数え方は早くやめてもらいたいなぁ。。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。