カカオツアーでカカオ博士になろう!

公開日 : 2013年05月29日
最終更新 :
筆者 : monalisita

カカオやコーヒーって言うと、アフリカとかブラジルを世界有数な産地としてイメージするけれども、ここドミニカ共和国は、実はカカオやコーヒーの産地。ヨーロッパやアメリカへだけでなく、日本へもカカオやコーヒーが輸出されているって、知っていましたか?ちょっと残念なのは、知名度が低いので他の産地の豆とブレンドされてしまうのですが、日本マーケットにも意外と出回っているんですよ。

カカオはもちろんチョコレート!の原料。でも、実際カカオってどんなものなのか、カカオからチョコレートにどういうプロセスで出来上がるのか、知らない人が多いですよね。ここドミニカ共和国には、それを体験しながら学べるカカオツアーがいくつかあるんです。一昨年、現地に滞在する日本人生徒が通う補習授業校で校外学習としてそのツアーに参加したところ、生徒だけでなく保護者にも大好評だったので、今年も再び行ってきました!

私たちが参加したのは、Rizekという会社のカカオツアー。この会社では、有機カカオを生産していると同時に、輸出も手がけている。ツアーのホームページHPを見ても分かるように、2時間弱で終わる簡単なツアーから、4時間かけて専門的な知識まで得られるツアーや郊外にある歴史博物館の見学を含めたツアーなど、全部で3種類。料金は、参加人数やコースによって異なるので、事前の問い合わせが必要。

ツアーは首都サントドミンゴから車で2時間弱程度行ったところにある、サンフランシスコ・デ・マコリスのRizek社の巨大な自社農園で行われる。到着すると同時に、ホットチョコレートのサービス。生姜(ジンジャー)入りのホットチョコレートもなかなか美味しい。ドミニカチックな踊りや音楽を交えた一カカオ農家の生活を物語った寸劇を披露してくれたりもする。

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ツアーでは、カカオの種や挿し木の説明から、木や実の特徴や収穫の仕方、そして実(ポッド)からさらに果実を取り出して、醗酵に至るまでのプロセスの説明まで、農園を回りながら丁寧に説明してくれる。結構驚くのが、実や花のつき方。太い幹に直接ドカッと重たそうなカカオがぶる下がっている。上のほうだけでなく、根元近くにも実が垂れている。一本の木で120個程度の実がなるというから、それを支える幹もしんどいだろうなぁと初心者は思ってしまう。しかも、黄色や紫がかった実を割ると、白い果実が出てくるのも、また驚き。

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有機カカオ農園なので、全てのプロセスで自然の生態系を利用。カカオ生産にとって、蚊や鳥たちがどれだけ重要かを教える絵本も出されている。スペイン語であるけれども、ドミニカのカカオ農家の少年を主人公にした物語で、分かりやすく小学生でも理解できるので、おススメ。(チョコレート工場の売店で購入可能)

このツアーの面白さは、見聞きするだけでなく、何と言っても体験できること。実際にカカオの苗木を植えたり、実(ポッド)を収穫できるほか、白くて甘酸っぱい果実を食べることもできる。チョコレートの色や味からはとても想像できないので、意外とびっくり。逆に、醗酵所の匂いにはウッと来るかも知れない。

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そして醍醐味は、チョコレート工場の見学。醗酵後乾燥したカカオのロースト機や細かく砕く粉砕機、砂糖やミルクを加えた後に更に滑らかにする機械など様々な機械の説明を受けるけど、そろそろお腹が空いてきている子供たちの興味は後ろにあるチョコレートの滝とも言えるチョコレートファウンテン。説明が終わったら、一人ひとり出来上がったチョコレートを型に流す作業。ツアーが終わる頃には固まっているので、持って帰ることができる。

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ちなみにこのツアーは昼食付き。素敵なレストランで、美味しい郷土料理を堪能できる。さっき工場内で見たチョコレートファウンテンも登場し、チョコレートフォンデュもご馳走になってみんな大満足。お腹が一杯になったところで、カカオツアーは終了。

このツアー、ドミニカに長期で滞在している人にも、結構人気です。真剣に説明を聞けば、かなりカカオ博士になれます。でも子供たちは、それよりもチョコレートですけどね^^;

(5月お題"現地在住でも行きたくなる、ちょっとかわったオプショナルツアー")

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