遂に開幕!コパ・アメリカ2015
チリの6月11日夜、ついにコパ・アメリカ2015(南米サッカー杯)がサンティアゴの国立競技場で開幕しました!!!
7月4日(土)の決勝まで約1カ月間、チリ全国の8都市9会場で試合が開催されます。
チリは開幕戦を2-0でエクアドルに勝利し、開催国の面目を保つことができ、チリ人たちはホッとしているところです。
さて、さぞかしチリ中が盛り上がっていることと思いきや、実はイマイチ盛り上がりに欠けています。公式スポンサー企業は広告を出しているものの、大会自体の垂れ幕や旗を見かけることもなく、大会公式キャラクター・スィンチャ君や各国のグッズを路上で売る人も見当たらず、同僚や友人との話題にもあまりのぼらず...。
国立競技場の正門に向かう道路は普段通り(注:試合のない日)
国立競技場の正門前をパノラマで撮影。チリ国旗以外に目立ったものありません。
もちろん、みんな関心はあるのです。
しかし、景気は低迷中、更に、今の南半球は冬、サンティアゴの最低気温は0℃近いときもあるので、自国が勝ち進んでいかない限り、一部の熱狂的ファンを除いて騒ぐ気分にはなれないのでしょう。
開幕当日と翌朝には、こんなことがありました。
スタジアムではいないふりの大統領
欧州外遊から11日の朝帰国したチリのバチェレ大統領。もちろん開幕戦にはスタジアムまで駆けつけました。しかし、テレビに彼女の姿は映し出されたものの、スタジアムでは開会宣言はおろかスクリーンにすら映し出されませんでした。昨年のブラジルW杯でブラジルのジルマ・ルセフ大統領に対するブーイングの経験からFIFAがアドバイスしたとのこと。それもそのはず、かつて絶大な人気を誇っていたバチェレ大統領の支持率は、景気低迷や政治スキャンダルなどで、現在は30%前後と低迷中なのです。
開幕戦の翌日、地下鉄1号線の一部区間がストップ!
開幕翌日の6月12日(金)、朝7時前からサンティアゴの中心を横断する地下鉄1号線のセントロ付近の4駅(ULA~La Moneda)の電源が緊急停止され、該当区間が運行停止になりました。しかも原因は、ストで抗議運動中の市内バス運転手たちが線路に侵入し感電する恐れがあった為なのです。線路に侵入した人たちは逮捕され1時間ほどで復旧はしたものの、通勤客でごった返していた駅構内の乗客は退避させられ、約45,000人の足に影響が出たとのこと。これではチリ勝利の良い気分も吹っ飛んでしまいます。
それにしても、大会中、しかもチリの勝利の後のストなんて、通常では考えられないことです。
大会はまだ始まったばかり。
チリが勝ち進むのはもちろんの事、面白い試合がたくさん行われて不景気を吹っ飛ばしてほしいものです!
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