鉄道の街モデストは、不動産会社注目の広域ベイエリアだった(サンフランシスコ発)

公開日 : 2018年11月23日
最終更新 :
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アメリカの感謝祭は、収穫を祝う為、そして食べる為の祝日です。各家庭ではアメリカの伝統的な料理やアレンジした料理、出身地のソウルフードが所せましとテーブルに並びます。感謝祭からの週末を実家や旅先で過ごす”人民の大移動”帰省ラッシュの混雑はかつてないほどだったそうです。 

そんな週末、所用でサンフランシスコから東へ約2時間 『モデスト(Modesto)』に滞在する事にななりました。 

『水(Water)富(Wealth)満足(Contentment)健康(Health)』が市のモットー

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車での移動だったので気がつかなかったけど、実はここモデスト駅にすごく近いホテルでした(アムトラックとは別です)

感謝祭の朝の散歩

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住んでいる人によれば、この時期にしては暖かい朝だったそうでサンフランシスコと大して変わらない気温12℃曇り、雨上りだったので肌寒さは感じました。 歩いてすぐに UCマーセッド(University of Californonia Marsed)校のラボ を見つけました。 今日は当然休み。

カリフォルニア州内には、10校の州立大学(University Of California)がありマーセッド校は最も新しい大学。 初めての卒業生を出した年にはミッシェル・オバマ当時大統領夫人のスピーチがあった。

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"アイスリンク" はオープン前で、スタッフの皆さん清掃兼練習(遊んでる?)中、やっぱり上手い。

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アメリカ映画に出てきそうな町の映画館だ。 ダウンタウンの中心にあって地元の高校生とかのたまり場とかなってそうで、外観がクラシックでレトロな雰囲気が実にいい。 1973年の古典名作『アメリカン・グラフティ(Amercan Graffiti)』の舞台になっているモデスト。 撮影場所は別なところだったりもしたけど、ジョージ・ルーカスの出身地でもあり、この町が舞台になってる。 60年代のこれぞ "ザ・アメリカ青春映画"

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そして、カリフォルニアワインでは世界最大の生産、輸出量を誇るアーネスト・ガロ&フリオ・ガロ兄弟の "E&J Gallo Winery" の本拠地でもある。 1933年創業の老舗で、ナパワインの父と言われるロバート・モンダビ(Robert Mondavi)氏が生まれる前からワインを作ってる。 ちなみにモンダビ一家はミネソタからこの地の近くLodi(ローダイ)という小さな町でワインを作りたくて移住してきた。

『ガロ芸術センター(Gallo Center For The Arts)』は、2001年から約6年の構想と建設時間をかけて2007年9月にオープン。モデストだけでなく、スタニスロース郡(Stanislaus County)を代表するアートセンターで、大小2つの劇場からなる。

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目の前の横断歩道が音符や楽譜になっててお茶目だ。 こんな横断歩道見た事ない^ ^

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さて、ダウンタウンの道から見えたモデスト駅。 そもそもモデストはサクラメント(Sacramento SAC)とロスアンジェルス(Los Angels LAX)を結ぶ鉄道の街として栄えた。1884年に市制を布いた結構古い歴史がある。 2010年の人口調査(Censece)では20万人を超え、カリフォルニア州内で18番目の都市で人口調査の結果で減少したのが一回きり後はどんどん増えていってる。 

サンフランシスコからは、92マイル(147㎞)、州都サクラメントから68マイル(109km)、ヨセミテ国立公園まで66マイル(106㎞) アムトラック(Amtrak)サンワキン(San Joaquin)列車が通っていて2時間弱でサクラメント、また約2時間でバート(BART)リッチモンド駅に着くのでベイエリア方面への通勤可能。 以前はすごく遠い場所だったような気もしたが、最近はお天気情報や交通情報でも出てくる場所になった。 

通勤列車となるアムトラックはゆったりとした座席で車内WiFi完備。 早朝の列車に乗るとメールチェックやスケジュール調整をしている姿ばかり、感謝祭朝の8時に出くわすことはなかったけど、インド系(=IT系)の姿が多くなったと聞く。 最近よく聞く言葉に「グレートベイエリア(Great Bay Area)」 がある。 ベイエリアとは、ソノマ(Sonoma)、ナパ(Napa)、ソラノ(Solano)マリーン(Marin)コントラ・コスタ(Contra Costa)アラメダ(Alameda)サンタ・クララ(Santa Clara) サン・マテオ(San Mateo) サンフランシスコ(San Francisco)の9群を言い、その外側のベイエリア・広域ベイエリアとして不動産関係で使われている。 スタニスロース群(Stanislaus County)モデストは、グレートベイアリアを代表する都市だった。 引っ越しについてもサイトがかなり出てくる。 

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11月は紅葉の美しい季節、雨上がりで少し寒い朝だったけど、この見事な色は残念ながら温度差の少ないサンフランシスコで見ることは難しい。 すれ違った人はほんの4〜5人くらい、平日のこの時間は多分ベイエリア・サクラメント方面へ仕事に行く人達がアムトラックを待っているんだろうなと思った。 家の人が車で駅まで送ってそこから列車、日本の通勤風景に似てきてるかな?

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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