【番外編 新潟県】鮭・酒・人情の城下町村上で余す事なく鮭を堪能

公開日 : 2018年04月13日
最終更新 :
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新潟県村上市、人口約6万人の城下町で今でも武家・町家の面影が残っている。 酒どころでもあり、北限の茶どころ、そして三面川の鮭も有名。

今回お邪魔した食事処の『井筒屋』さんは、かつて旅籠だった建物を使って村上伝統の鮭料理を提供している。 ここは江戸時代中期の俳人松尾芭蕉とお弟子さんの曽良が "おくのほそ道" の道中2泊した宿としても有名な建物。

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入り口の囲炉裏端で旅籠にタイムスリップしたかのよう

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西洋アンティークでまとめらたテーブル席は、大正ハイカラさんな^ ^

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靴を脱いで仏間を通り狭く急な階段を上がると幾つかの畳の間になっていた。

時代劇に出てくる間取りだ。 間取りを寸法を変えていなければ江戸の頃のお部屋は小さめで、B&B(ベッド&ブレックファースト)な作りになっている。 

ランチのメニューは鮭茶漬けのアラカルトなどはあるもののコース料理になっていて、鮭料理7品〜21品値段にして1950円〜5400円のコースになっていて、7品料理をお願いした、お店の方も女性ならそれで十分とのことだった。

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障子の窓、そしてはガラスも歴史の匂いプンプン (部屋の大きさも悪代官と越後屋の密談に出て来そう)  お店の方は身のこなしもそそとして言葉も丁寧でキチンと料理を理解していて、麹や発酵の話、鮭の質問も分かりやすく説明してくれた。 

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いわゆるアミューズ

『鮭の手まり寿司&鮭の酒びたし』

置いてる銘柄 "サッポロラガー" 渋い!

食指が開花し始める

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『酒びたしの皮&おどり焼き』

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最初に皮を炙り

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魚身鶏皮(魚は身から鶏肉は皮から焼く)と言うが、身割れを防ぐ為に皮から焼いて

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塩引き鮭を焼きながら 『かぶと煮、焼きづけ、ハラコの味噌漬け(イクラは "ハラコ"と言う)』 と『土鍋で炊いたご飯、お茶漬けセット』。 ご飯は3杯まで無料。

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2杯目は軽くお焦げさん付き。

一膳のご飯では絶対足りないと予想しお代わりを想定して食べた。 当たり前といえば当たり前だが米どころ新潟の地元農家の米なので美味い、その美味さは想像以上にうまかった。 何度か有名ブランド米を食べてみた事あるけどあれは何だったのか? しっかりした粒から甘み以上の旨みが噛むほどに湧き出てくる口福。 米を知っている人が丹精込めて作った米なのだ、魚食米喰い人あっという間に3杯。 粒がしっかりしているだけに村上茶とお出汁の茶漬けでもしっかりさらりと負けないご飯。 粒のしっかりした米の大切さも知った。

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で、テレビカメラでもあるかの如く、ご飯がなくなると静かに障子戸がすーっとタイミングよく開く。

甘酒は、程よい甘さで美味しかった。 

(アタシS.F.で自家製甘酒作ってるんだけど、上品さには負けたわ...ahaha)

鮭料理をこれほどまでに堪能した事なかったかも。

アメリカ(サンフランシスコ・ベイエリア)でも健康ブームから肉より魚を食べる人が増えている。 油も乗っていて食べやすいサーモンはとてもポピュラーだけど皮を除きグリル。 鮭は捨てるところがない魚でサーモン釣りの漁師さん(アメリカ人)はいろんな料理法を知っている。 しかし、日本独特の麹を利用した鮭料理などは是非サーモンを扱うプロの方に食べてもらいたいと思った。 魚に慣れ親しんでいる日本の方でもサーモン料理のヒントも得られると思った。

伝統の中にもどこか新しい村上の鮭料理、機会があれば是非立ち寄ってほしい場所。

【千年鮭 井筒屋】

住所:新潟県村上市小町1~12

電話番号:0254-53-7700

営業時間:食事11:00〜16:00

URL:https://www.murakamiidutsuya.com

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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