"初音ミク" サンフランシスコ公演 ちょっと思い出したマドンナのライブ

公開日 : 2016年05月02日
最終更新 :
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『初音ミク(はつねみく)』さんってご存知だろうか?

身長158m、体重42kg、16歳のシンガー。

4月23日シアトル公演を皮切りに北米3カ国10カ所でライブコンサートが開催される。

2箇所目となるサンフランシスコ公演が

4月30日『ワァーフィールド(The Warfield)』 で昼夜2回開催された。

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『初音ミク』という名前、イラストは日本町のお店や"J-Pop"イベントで知っているには知っていたけど、本人がライブというのは見たことがなくて夜の部に行ってみた。 チケットは150〜50ドル、既に"良い席(値段の高い席)"は売り切れで、2階席(お安い方)だった。

7時半開場にもかかわらず、夕方には建物の周りをぐるりと列ができていて人気のほどがうかがえる。 テンダーロイン地区にある劇場なんだけど、治安が心配されるエリア。 でもこれだけ人がいれば心配あるまい。

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意表をつかれたのが7時半に入れた事。 しかも皆さんとてもお行儀よく整然と行動していた。 もちろんグッツ売り場は人が大勢でとても見れた状態ではなかったけど、順番を守り列に並んでいる感じで、押すな押すな状態ではなかった。 暗黙のマナーというのがあるのだろうか?

それにしても、ファン、ファン、ファン... 少々圧倒されている自分。

飲み物買って席に着くとやはり落ち着いた感じで取り立てて会話もなくじっと始まるのを待っていた。

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次に意表をついたのが、きっちり8時に始まった事。

暗くなった瞬間、皆さん一斉にもらったライトを振り、待ってました〜の爆発的な空気が流れた。

しかし、これはいわゆる前座で、本物でてきたらどうなるんだろうと変な期待をしてしまった。

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バンドだけでこの盛り上がり、まだ見ぬミクが出てきたら一体...。

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きっちり30分で終了。 

明るくなったのでちょっと劇場の内装の写真撮影してみた。

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ドーム部分

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バルコニーもとても素敵だね

1922年に"LOEW'S WARFIELD" という名前で寄席や演劇用のシアターとしてオープンし、今は音楽用の劇場として使われている。  2300席あり、中はお城みたいなイメージでドームの壁画もフワフワと軽やかなタッチで描かれている。 老舗の劇場として有名な "カストロシアター" も同じ年に完成している。  両方とも古き良いサンフランシスコを象徴する良い建物だ。 今回、ミクさんもそうだけどこの内部を実際に見てみたかったんです。 内部と内容がミスマッチみたいだけど、そのアンバランスさもサンフランシスコらしいな。

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ついに始まった!!

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あっ現れた!!!

次々に繰り出すパフォーマンス

ステージと観衆がほとんど一体化してる。

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ヂュエット? これはユニットなのか?

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眩しすぎるミク!

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そして...。

もちろん、ライブのお決まり「アンコール(encore)」と叫ぶわけだが、すごいのが「モ〜イッカイ、(もう一回)モ〜イッカイ」と全員日本語なんですねぇ〜。

恐るべしミク、普段英語の彼らに日本語まで喋らせちゃうんだから。

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ミク再び。

しかし、あっとう間にアンコール終了、ミクはフ〜ッと消えた。

もちろんここで「モ〜イッカイ」コールの嵐だ。

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会場の夢が現実となる。

ミクは、静かにお辞儀をした。 バーチャルな存在と思っていたけど、人間を感じるとても綺麗なお辞儀だった。  正直、初音ミクとはアンドロイドのイメージでしかなかったんだけど、首のかしげ方、手足の微妙な曲げ方、激しいパフォーマンスの筋肉の動きが本当に筋肉が動いているように見えたような錯覚? ま・さ・か。 集中して見れば見るほど本物の人間みたいに見えてくるのがとても不思議で、ひょっとしたら前の席には汗が飛び散ってるんじゃないか的な思いもよぎった。  

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ピアノの弾き語り。 身体の揺れ方がね、なんとなく本物の人間がやってるみたいだったよ。

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10時40分夢から現実へ戻った瞬間。

約2時間息切れすることなく、歌詞間違えることなく(歌自体が全く知らないので間違っているかどうかは分からない)もちろんひっくり返ることなく全てパーフェクトにライブを終えた。  今まで見た誰のステージよりも完璧でミスのないステージだった、アリガト〜ミク。

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会場を去る時に150ドルの"席"に近づいてみたら、椅子がないではないか! じゃ、この人たちって?!

恐るべしミク、普段ソファに横になってテレビ観てる(かも)人たちを8時から約3時間立ちっぱなしで座らせる事させなかった彼女、カリスマバーチャルシンガーミクだった。

日本からこのライブを見にいらした方と話す機会があって知ったわけだけど、なぜこんなに人気なのか、やはり "百聞は一見に如かず" バーチャル的なものは賛否両論出たりするけど、見ずに言っているのであれば、モ〜イッカイはともかくイッカイ見てみてもいいかもしれない。  そして、このライブ後半で思い出したのが、昨年10月マドンナ(Madonna)のライブ。  ミク同様素晴らしいパフォーマンスだった。 けど彼女は生身、2時間以上のステージを成功させる体力を維持するのにどれだけの努力をしているのだろうかと恐れおののきながら坂道を息を切りながら上がっていった情けない自分。

これから、ミクは、LA、ダラス、ヒューストン、トロント、シカゴ、NY、メキシコを回ります!!

【HATSUNE MIKU2016 NORTH AMERICA】

http://mikuexpo.com/na2016/

【The Warfield】

住所:982 Market St San Francisco, CA 94102

Tel:1-415-345-0900

URL:http://www.thewarfieldtheatre.com

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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