イタリアの祝日・休日カレンダー2018年!

公開日 : 2018年02月04日
最終更新 :

本日は、イタリアと首都ローマの1年分(2018年)の祝日・休日カレンダーをお届けします!

1月

1日:元旦 (全土)

6日:御公現の日(エピファニア)(全土)

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↑ ローマのナヴォーナ広場には、毎年エピファニアにかけて屋台が出現し、辺り一帯、大変雰囲気のあるものとなります。

2月

祝祭日はありません。

イベントとしては、ローマではカーニバル(謝肉祭)のお祭りが市内各所で13日頃まで行われます。

14日にはイタリアに起源を持つとされるバレンタインデーもありますが、まだそれ程注目されている行事ではありません。

参考記事:

2016年2月8日号 カーニバル(謝肉祭)のお菓子:有名なのは"天使の翼"、フラッペ!こちら

2016年2月6日号 イタリア土産の定番、バッチチョコのバレンタインバージョン!こちら

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↑ パン屋さんがパンで作ったリアルなカーニバルのディスプレイです。イタリア中部で最も有名なカーニバルのお菓子は"天使の翼"、フラッペ(Frappe)。写真では、下の段の右奥に見えるものです。フラッペは古代ローマ時代から食べられている揚げ菓子の一種で、小麦粉に卵を混ぜた生地(両端をギザギザに切ったりもする)を揚げて、ハチミツや粉砂糖をまぶします。英語圏では天使の翼"Angel Wings"と呼ぶそうです。かわいい名前ですね!

3月

祝祭日はありません。

25日からサマータイム(夏時間)に入ります。(全土)

サマータイムについて:

イタリアは他の多くのヨーロッパ諸国と同様にサマータイム(夏時間)を導入しています。イタリアのサマータイムの歴史は1916年に始まりましたが、1948年までは実施は継続的ではありませんでした。毎年必ずサマータイムが行われるようになったのは、1966年以降のことです。

サマータイムは、3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までと決まっています。

サマータイム期間以外の日本とイタリアの時差は8時間です。地理的にイタリアは日本より西にありますので、イタリアは日本より8時間遅いことになります。国土の広いアメリカ合衆国は国内でも時差がありますが、イタリアでは国内で時差はありません。

サマータイムの期間は、日本とイタリアの時差は8時間から7時間となります。サマータイムは一年で7ヶ月ありますので、7・7になると覚えて下さい。

今年度の場合、3月25日の午前2時になったら、時計の針を1時間早めて午前3時にします。

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↑ 雨上がりの道を往くシスター。突き当りに見えるのは、ローマ中央駅・テルミニ駅近くのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂。この月は時計の針を1時間進めることを忘れずに!

4月

1日:復活祭(イースター) (全土)

2日:復活祭(イースター)の翌日の月曜日 (全土)

25日:イタリア解放記念日 (全土)

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↑ 十字架に架けられて死んだキリストが三日目に復活したことを記憶する復活祭は、カトリック教会の暦の中で一年で一番重要な日で、復活を喜ぶ信者達の気持ちの盛り上がりも最高潮に達します!この写真は聖なる土曜日(復活祭の前日)の深夜2時過ぎの教会の様子で、まだ中には沢山の人がいます。"復活徹夜祭"として、夜通しミサが行われるのです。

そして、復活祭に続く一週間は、聖なる一週間と言い、イタリアでは月曜日から毎日、ミサやイベントなどが催されます。特に復活祭の前の三日間の"聖なる三日間(聖木曜日、聖金曜日、聖土曜日/イタリア語ではトリドゥオ・パスクアーレ(Triduo Pasquale)"は、一年の中で最も重要な三日間となっています。

5月

1日:メーデー (全土)

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↑ この月は気温も上がり、街歩きをするのには素晴らしい季節です。アヴェンティーノの丘の斜面を利用したバラの谷"ローマ市営バラ園"には1.100種類のバラが植栽されており、古代遺跡をバックにしてバラ園を撮影すると、とてもローマらしい素敵な写真が出来上がります。ローマの5月15日頃の日没時刻は20時30分、遅くまで明るいこの時期は、観光に一日がたっぷり使えます。

6月

2日:イタリア共和国建国記念日 (全土)

29日:ローマの守護聖人ピエトロとパオロの日 (ローマのみ)

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↑ 6月29日のローマの守護聖人の日には、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂の正面のピウス12世広場で"インフィオラータ"が行われます。インフィオラータは、バラバラにした花弁と色のついた砂で地面に模様を描くもので、今日では日本でもイベントが開催されている様ですが、このフラワーカーペットはローマ生まれです!インフィオラータの歴史は長く、バチカンで花部門を担当していたベネデット・ドレイ氏が、聖ピエトロと聖パオロにお花の絨毯を捧げた1625年まで遡ります。

7月

祝祭日はありません。

イベントとしては、ローマでは夏祭り"ルンゴ・イル・テヴェレ・ローマ 2018(Lungo il Tevere Roma 2018)"がテヴェレ川沿いで行われます。詳しい日程はまだ発表されていません。

参考記事:

2017年7月11日号 ローマの夏祭り!夜店がいっぱいなテヴェレ川に行ってみよう!こちら

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↑ ロマンティックなローマの夏の夜は、テヴェレ川の中州のティベリーナ島周辺に夜店が並びます。屋台はトラットリア、レストランやバーなどのお食事処、洋服や手作りのアクセサリーや雑貨などを売るお店、もぐら叩きや射的などのゲームで遊べるお店など様々です。

8月

15日:聖母被昇天祭 (全土)

イベントとしては、8月5日にローマのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に雪が降ります。

参考記事:

2014年8月17日号 この時期に気をつけた方が良い旅のトラブル。"町が空っぽになる 8月15日前後のローマ" こちら

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↑ 雪が降って来ました!ローマの四大聖堂の一つであるサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は、一般的にはローマ教皇シクストゥス3世(在位:432~440年)により献堂されたとされていますが、正確には少し遡った教皇リべリウスの時代(在位:352~366年)に起源を持ちます。このイベントは、356年にリべリウスの夢の中にマリア様が出て来て、「これから雪が降る場所に聖堂を建てなさい。」というお告げを聞いたことに由来しています。

参考記事:

2017年8月31日号 真夏に降るロマンチックな雪!毎年8月5日は"雪の奇跡"-サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂 こちら

9月

祝祭日はありません。

イベントとしては、"ヨーロッパ文化遺産の日"にイタリアの国立美術館・博物館・遺跡などの入場料が無料となります。この文化遺産の日のイベントは国により日程が異なりますが、イタリアの場合は毎年9月の下旬の土・日曜日となっています。詳しい日程はまだ発表されていません。

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↑ ローマのボルゲーゼ美術館です。秋は芸術も楽しみたいですね!

参考記事:

2014年7月7日号 ご利用下さい!7月1日からイタリアの美術館・遺跡などに関する法令が大きく変わりました!こちら

10月

祝祭日はありません。

28日にサマータイム(夏時間)が終わります。(全土)

28日の午前3時になったら、時計の針を1時間戻して午前2時にします。これで日本との時差が8時間に戻ります。

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↑ ポルチーニ茸のフェットチーネです。イタリアでは秋の味覚がおいしい季節になって来ました!

ポルチーニ茸は、日本の松茸、トリュフに並ぶ世界三大きのこの一つで、きのこ界の王様と言われています。この時期に美食の国を訪れるなら、味わって欲しい食材の一つです。

11月

1日:諸聖人の日 (全土)

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↑ イベントとしては、毎年11月の最終週に、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂広場にモミの木がやって来ます。数日かけて設置作業が行われ、デコレーションを終えると、やがて法王様のクリスマスツリーとしてデビューします。ツリーのイルミネーションの点灯式が行われるのは、例年12月10日前後です。

参考記事:

2016年11月27日号 バチカン/サン・ピエトロ広場に巨大クリスマスツリー25mが到着しました!!こちら

2017年2月7日号 ローマのクリスマスの雰囲気&飾り付け、イルミネーションの様子をまとめました!その2 こちら

12月

8日:聖母無原罪の御宿りの日 (全土)

25日:クリスマス (全土)

26日:聖ステファノの日 (全土)

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↑ ローマでは、12月に入るとすぐにクリスマスの飾り付けが始まり、夜は美しいイルミネーションをあちこちで楽しむことが出来ます。

*ご注意:コロッセオですが、財政上の理由でクリスマスツリーが立てられない年があります。こちらの写真は、設置された2014年のクリスマスの時のものです。

参考記事:

2017年1月31日号 ローマのクリスマスの雰囲気&飾り付け、イルミネーションの様子をまとめました!その1 こちら

2017年2月28日号 年末年始にローマに展示されたかわいいプレゼピオのまとめ!その1 こちら

2017年2月28日号 年末年始にローマに展示されたかわいいプレゼピオのまとめ!その2 こちら

2017年3月6日号 年末年始にローマに展示されたかわいいプレゼピオのまとめ!最終回 こちら

今回はローマの12ヶ月を写真でお届けしました。今年イタリアをご旅行される予定の方は、どうぞ良いご滞在になりますように!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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