ローマの最近のお天気＆服装：直近10日間のお花と風景をまとめてみました！
こんにちは！！イタリアでは3月はマルツォ・パッツォ（Marzo pazzo／March、mad）と言い、天候の不順さから狂気じみた3月と呼ばれます。ここローマのお天気も、暖かくなったり寒くなったりしており、服装選びがなかなか難しいところです。今日は、ここ10日間に筆者が町で撮影したお花や風景をお届けしたいと思います。写真を通して何となく感覚的に分かるこの時期の日差しの強さや空の色、咲いているお花などをお伝えしたいと思います！
↑ こちらは先日、エスクイリーノ地区を歩いていた時に撮影しました。エスクイリーノ地区はローマ中心部の行政区画で言うとXV番（15番）で、テルミニ駅を含む駅から南西側のゾーンです。この様にからっと晴れた日中は気温が上がると20度を超えますが、夕方から気温が下がって来るのでまだ半袖は命を縮めます。現在の昼夜の寒暖差は10～15度あります。
↑ ローマの多くの場所で街路樹になっているユダの木です。イタリア語ではアルベロ・ディ・ジューダと言い、イエス・キリストを銀貨30枚（当時の奴隷の値段）で売った裏切り者のイスカリオテのユダが、後に後悔した際に首吊りに使った木であるということから由来しています。けれども、聖書に樹木名の記述及び根拠はありません。
"「私は罪のない人の血を売り渡し、罪を犯しました」と言った。しかし彼らは、「我々の知ったことではない。お前の問題だ」と言った。そこで、ユダは銀貨を神殿に投げ込んで立ち去り、首を吊って死んだ。"（マタイによる福音書27章4-5節）
正式な名称はセイヨウハナズオウと言います。南欧及び西南アジア原産のマメ科の幹生花（例：カカオ）です。今年はいつもの年より2週間位、開花時期が早い様な気がします！
↑ 一昨日の午前中のカラカラ浴場の様子です。今の時期は、草むらの空いたスペースで野生のポピーやデージー（ヒナギク）が花をびっしりつけています。
↑ 地面近いところで黄色く見える部分は全部お花です。街中を歩くとお花の絨毯の様になっている土地もあり、間近で見ると感動します。
↑ こちらはカラカラ浴場前のヌマ・ポンピリウス広場です。ヌマ・ポンピリウスは、紀元前750～673年にかけてローマで王様をされていた人です。伝説では、ニンフ（妖精）のエゲリアに政治的なアドバイスを貰う為にしばしばエゲリアの泉のところで逢瀬を重ねていました。この泉の遺構はまだこの近くに存在しています。
そして、この写真の右側から"街道の女王"旧アッピア街道が始まります。全ての道はローマに通ずです。道の交差点の所に見えるキノコみたいな建物は中世の小礼拝堂です。古代、この場所は様々な人々が行き交う分岐点であった筈で、11世紀頃に、元々この場所にあった神様（道行く人を守る神 Lares Compitales）に捧げて建てられたものです。ローマは交差点でも歴史が出て来るので、とても面白いです！
↑ 地下鉄B線 ピラミッド駅前のピラミッドです。ピラミッドの左側に城壁が刺さっている様に見えますが、アウレリアヌス帝がローマの町を敵から守る為に町を取り囲む城壁を作ろうと思った時に、既にこの位置にピラミッドがあったので避けきれませんでした。ピラミッドが大きくて攻めにくいのでうまく利用しています。時代的には、ピラミッドは紀元前1世紀、城壁が作られたのはアウレリアヌス帝なので3世紀後半です。私達がいるのは城壁の外です。あちら側がローマの中心部になります。
ローマの天気予報によると、4月1日～6日までは連日雨になりそうです。気温は最低6度前後、最高17度前後です。もしスーツケースにスペースがあれば、折り畳み傘をお持ちになった方が良いかもしれません。が、一応ローマは首都ですしお店もあります。忘れてもどこかですぐに購入出来るのでご心配は不要です。
↑ こちらはエスクイリーノ地区にあるサンテウゼピオ・アル・エスクイリーノ教会の入口です。隣は警察署です。春ですが、午後の西日は強いです。日焼けをされたくない方は、日本から自分の肌に合う日焼け止めクリームをお持ち下さると良いかと思います。
↑ ローマの七大聖堂の一つ、サンタ・クローチェ・イン・ジェルサレンメ聖堂の隣にある中世のサンタ・マリア・デル・ブオン・アユート教会です。日没直前の写真です。日が落ちて来ると少し肌寒いです。まだカーディガン一枚では寒過ぎます（平均的な皮膚感覚の人）。
↑ 昨日撮影した街角のお花屋さんです。
↑ コロッセオ前のオッピオ公園のお花です。昼間は公園で寝転ぶ人、読書する人などが大勢いますが、そんな時でも常にカバンなどの貴重品は自分の近くに置いておいて下さい。室内から一歩でも部屋の外に出たら所持品から目を離してはいけません！
↑ オッピオ公園のネロ帝の黄金宮殿"ドムス・アウレア"の入口の藤です。先週はもう満開でした。糸杉に激しく絡みつくワイルドな藤ですが、装飾されたクリスマスツリーの様で美しくもあります。
↑ ドムス・アウレアの番人です。入口でお客さんを見張っています。
現時点でこれから2週間先の4月15日までの天気予報が出ていますが、連日最低気温6～13度前後、最高気温18～21度前後です。雨の日もあります。特に、4月12日水曜日は一日強風が吹き荒れるとの予報です。
服装アドバイスとしては、マフラーはいりませんが、薄手のコートは必要です。寒くて風邪を引き体調を崩すよりも、多少かさばっても暑くて脱げる格好でお越しいただいた方が賢明かと思います。
それでは皆様、素晴らしいローマ滞在を！！
筆者
イタリア特派員
阿部 美寿穂
ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。
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