第3回 地元に密着!リーガ中央市場の楽しみ方

公開日 : 2018年06月19日
最終更新 :
筆者 : RIGAKO

 リーガ旧市街の南東に位置する中央市場。食料品だけでなく、衣類や日用品、土産物まで揃う巨大なマーケットはラトヴィア人の生活の様子をダイレクトに感じられる場所です。今回はそんな中央市場の見どころを紹介します。

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 1930年にオープンした中央市場は、ドイツの飛行船・ツェペリン用格納庫をベースにしたドーム型の建物が特徴的です。当時はヨーロッパ最大、ソ連時代はソ連中で最高のマーケットと言われ、今でも1日に8~10万人が訪れているそうです。このドームはそれぞれ「お肉館」や「乳製品館」など品物ごとに売り場が分かれています。

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 旧市街から中央市場の方に歩いていくと、左手に「お肉館」、右手手前から順に「乳製品館」、「野菜館」、「お魚館」と並んでいます。その間に野菜・果物やお土産を売る屋台が出ています。

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 「お肉館」に入ると、生肉売り場が視界いっぱいに広がります。壁際にはソーセージ・ハムなどの加工品のお店やカフェも併設されていて、買い物をしながら食事もできるようになっています。地元の人に特に人気なのは燻製肉のお店と、ビールを提供している屋台。燻製肉は日本人にとってあまり馴染みのない香りがしますが、サラダに入れたりお酒のおつまみにしたり、ラトヴィアの家庭では定番の料理です。

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 ちなみに、公共の場(屋外)での飲酒は禁止されているので、生ビールを買う場合はその場で飲んだ方が良いでしょう。お酒が飲めなくてもラトヴィアの味を試したいという方には「クヴァス(kvass)」というライ麦由来の清涼飲料水がオススメです。「Alus(アルス)」=ビール、または「Kvass」という看板を目印に探してみてください。

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 次は「乳製品館」。菓子類やはちみつの売り場も兼ねているので中に入ると甘い香りが広がります。ここでは様々な種類の牛乳・チーズ・ヨーグルトに加え、サワークリーム、カッテージチーズ、ケフィア、生クリームなどの乳製品が量り売りされています。

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 小腹がへったら菓子パン・ケーキ売り場を覗いてみてください。新鮮なチーズやクリームを使ったできたてのパンが30セント(約40円)から味わえます。

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 続いて「野菜館」。スーパーよりも安くて新鮮な野菜が手に入るので地元の買い物客で賑わっています。どの野菜もきれいに陳列されていますが、少し心許ない積み方の場所もちらほら。山積みにされたトマトやみかんがバランスを崩して転がっていく光景に出くわすかもしれません。

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 「野菜館」に入ると鼻にツンとくる酸っぱいにおいがしますが、これはキュウリやキャベツなどの酢漬け(ピクルス)のにおいです。ピンクや黄色など、色鮮やかな酢漬けに最初はビックリするかもしれませんが、これもラトヴィアの家庭でよく食べられているもの。ビーツ(テンサイ)、ザクロ、ターメリックなどの素材を組み合わせて着色しています。

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 最後に「お魚館」。魚のにおいと威勢の良い掛け声が広がるこの空間は、日本人にとって一番見慣れた場所かもしれません。ここのラトヴィア名物は、魚の燻製。アジやサバなどのお馴染みの魚に加え、「Vimba(ヴィンバ)」というコイ科の魚の燻製がバケツに立てて売られています。

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 このヴィンバは英語で「フライング・フィッシュ」と呼ばれ親しまれています。というのも、春先のほんの数週間の間、クルディーガというラトヴィア中西部の町にある「ヴェンタの滝」で、ヴィンバが飛び跳ねて遡上する様子が見られるからです。ラトヴィアでは長い冬を乗り越えるため、燻製食品などの保存食が発達したようです。

 中央市場はラトヴィア人の生活がぎっしり詰まった場所。リーガ旧市街の街並みとは違う独特の雰囲気を味わいに、是非訪れてみてください。

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◆リーガ中央市場(Rīgas Centrāltirgus) 住所 Nēģu iela 7, Rīga 電話番号 +371 67 22 99 85 営業時間 7:00~18:00頃(年中無休) HP https://www.rct.lv/en/

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