治安の良い国アイスランド。でも自分の行動には気をつけて!

公開日 : 2015年10月21日
最終更新 :
筆者 : 尹 久奈

治安が良いといわれる国アイスランド。世界の治安の良い国ランキングでも常に上位にランクしており、日本よりも、もっとのんびりとした国です。女性一人旅でも何も問題はありませんよ。

しかし、そんな治安が良い!と言われる国でも犯罪や危険は少なからず付きまといます。

安全な国に行くから、と気を抜かず、帰国まで楽しんで旅行してくださいね。

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1)盗難・詐欺

アイスランドで引ったくりや強盗、詐欺、スリにあうということはほぼ確実にないでしょう。バックの口が閉まらないものを持っていても、カフェの席に上着を置いたままトイレに行ったりしても、ほとんどの場合は問題ないでしょう。

しかし、アイスランド人が盗まなくても、他国から来た外国人旅行者が盗むということもあるようです。またノートパソコンやスマートフォンは、さすがに盗まれることもあります。また、バーに置き忘れたお財布、バスに忘れたカメラなどは、そのまま見つからないこともしばしば。お店に電話しても何も届けられていない、ということは割りと頻繁にあります。

静かなダウンタウンの朝。それでも所持品の管理はしっかりとしてくださいね!

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また、アイスランド入国前に乗り継ぎの空港で盗難にあった、という話も聞きます。

アイスランドは国としては非常に安全ですが、人の出入りの多い場所ではやはり身の回りに気をつけたほうがいいと思います。

2)病気や怪我

犯罪に巻き込まれる可能性は少ないですが、もしかしたら病気や怪我に見舞われるかもしれません。年間を通して気温が低いうえに衛生環境も良いアイスランドでは食中毒の心配などは殆どありません。ただし、日本から来た場合、急に寒いところへ来ることになりますから体に負担がかかります。そして雨に濡れてしまったりすると体調を崩しやすくなりますよね。真夏では東京35℃からレイキャヴィーク15℃に来るわけですから、気温差は30℃近くにもなります。アイスランドに到着したら夏といえどもマフラーや帽子を被り、急な寒さに負けないようにしましょう。

アイスランドの天気は気象局のサイトからチェックできます。

また、冬季は地面が凍っているので転んで怪我をしてしまうということもあります。セリャランズフォスの滝やグトルフォスの滝では滝のすぐそばまで歩けますが、水しぶきで地面は凍っています。近くで滝を見たい、迫力のある姿を写真に収めたい、という思いがあるかもしれませんが、安全第一で観光しましょう。自己責任・自己判断が重要視されるアイスランドでは、安全のための柵はほとんど設置されていません。ロープが張られていたら越えていけないのは当然ですが、自分で危険だと感じたら無理に近づかないようにしましょう。

とてもさりげない立ち入り禁止の看板

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そしてアイスランドの特徴とも言える強い風。風速が20m/秒を越えるこは珍しくはありません。歩くことが難しいほどの風ではありませんが、帽子やスカーフが飛ばされてしまい、掴まえようとして転んでしまうことがあるようです。

断崖絶壁ですが柵はありません。

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3)アイスランドでの運転

アイスラドでの運転は日本とは注意することがちがいます。雪道での運転に慣れていない方がアイスランドの冬に運転することは危険です。またきちんと整備をされていない砂利道を運転することもあると思います。自己責任・自己判断という言葉が重要視されるアイスランドでは、路肩のガードレールもなく、注意を促す道路標識も最低限です。自分は安全に運転できる!とスピード違反をすような速度で運転するアイスランド人も多いですが、法定速度はきちんと守りましょう。

アイスランドでの運転の仕方必読ガイドを参考にして、安全なロードトリップを楽しんでくださいね。

アイスランドに高速道路というしっかりしたものはなく、下の写真のような道を90kmで走ります。片側一車線のところが殆どです。

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4)アイスランドで迷子? キャンプやハイキングをする気持ちがあるなら...

アイスランドの観光でバスツアーを利用したり、旅行会社作成の旅程にそってドライブする計画なら、迷子になったりすることはありません。

しかし、アイスランドの内陸部を訪ねたり、ハイキングしたり、自分で秘境スポットを訪れたいと考えているのであれば、地図を前に、綿密な計画を立てることが必須です。アイスランドは人口密度が低いので、町や集落は少なく、一度道をはずれて迷子になると非常に危険です。アイスランドの歴史の中では、広大な大地の中で姿を消したという話は良くあることです。また予想以上の悪天候にみまわれ、レスキューを要請したというケースもあります。

首都レイキャビクから車で20分、小さな道をわけいれば、もうどこだかわかりません。

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アイスランドは安全な国ですが、そこは北緯64度の極地。綿密な計画と必要な装備を揃えて大自然を楽しんでください。

5)レイキャヴィーク ダウンタウンのナイトライフ

アイスランド人は週末よくパーティーに繰り出しますが、近年は増加する観光客でより賑やかになっています。

アイスランドのアルコールは度数の高いものが多いです。カクテルの種類も豊富ですが、ビールの種類も豊富です。アイスランドのクラフトビールを楽しむのも良いですが、ビールによっては10%近いアルコール度数のものもあります。アイスランド人はお酒に強く、飲むペースもかなりのもの。一緒に飲んでいて、うっかり飲み過ぎないように注意してくださいね。

また麻薬の問題も少なくはありません。旅先での良い出会いは楽しいものですが、アイスランドでも最低限の注意はしながら、お酒やナイトライフを楽しみましょう。

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