ブラジルのイルミネーションと忘年会恒例ゲーム
イルミネーションといえば、凍えるような冬の澄んだ夜に、白い息を吐きながら見つめるからこそ幻想的で美しいように思えます。しかしこちらブラジルは真夏。
ブラジルでも個人宅の庭先やマンションのベランダ、ショッピングセンターなどが電飾で飾られていますが、あまりピンとこないので、冬気分を楽しめる街へと行ってきました。
ブラジルのスイスと呼ばれるカンポス・ド・ジョルダオン(Campos do Jordão/以前の紹介記事はこちら)。
標高1628メートルの高原の街です。高度が100メートル上がる度に気温は0.6℃ずつ下がるという計算式に当てはめると、標高407メートルのレゼンデとの気温差は7度以上。訪れた日は雨も降ってきてさらに肌寒く、夏なのにコートを着ている人も珍しくありませんでした。
一か所に凝縮されたイルミネーションではなく、豪華というわけでもありませんが、各店が軒先や街路樹を電飾で飾りつけているので、歩きながら鑑賞するのが楽しい街です。
昔ながらの教会の素朴なイルミネーションが特に心に残りました。
真夏の忘年会
もうひとつ、暑い盛りにピンとこないのが忘年会。ブラジルでは早くも12月上旬から忘年会が催されます。
忘年会の恒例となっているのがアミーゴ・オクルト(Amigo Oculto)というゲーム。友達との忘年会、仕事場での忘年会、そして大人だけでなく子供も学校や習い事の授業中にお楽しみ会が開かれ、このアミーゴ・オクルトをしています。
いわゆるプレゼント交換なのですが、渡し方が面白い。
まず忘年会の1週間くらい前までに参加者の名前を書いたくじを作り、引いておきます。誰の名前を引いたかは言ってはいけません。
忘年会までに、くじで引いた人を想ってプレゼントを選びます。「プレゼントは1500円~2000円で選ぶこと」などという大体の値段も決められています。
そして忘年会当日、宴もたけなわになった頃にアミーゴ・オクルトの開始。最初の1人だけ任意に選ばれ前に出ます。プレゼントはすぐには渡しません。
「私の友達は、ブロンドでセクシー。背が高いわ。でもちょっとドジな人。この間なんてこんなことが...」などという具合に、名前を伏せつつも徐々にヒントを出していきます。
参加者は皆、誰の話をしているのか考え、本人も自分だと思ったら「それは私ね!」とプレゼントを受け取りに前に出ます。プレゼントはその場で受け取り、包を開け、「こんなものもらったわ」と披露。
ユニークでありつつ、気に入りそうなものをプレゼントに選び、そしてその友達について皆の前でどのように表現して話すか。
ユーモアとセンスが問われる遊びです。ブラジル人はとっても上手。見ている人達の盛り上げ方も大げさで温かくて、笑いが絶えません。
先日は趣味で習っているタペストリー作りの教室の忘年会で、このアミーゴ・オクルトをやってきました。
自分のことをなんて話されるのかも楽しいところ。私は「彼女はちょっとシャイで...」と言われた時に自分だと気が付きました(#^.^#)。少なくともこの会のブラジル人にシャイな人なんていないですから。
クリスマス会や忘年会などでプレゼント交換を企画されているなら、こんな交換方法はいかがでしょうか。
それでは、メリー・クリスマス!&よいお年をお迎えください。
(12月のお題「イルミネーション」)
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