クリスマスバザー各所で。ふつうのおうちで開かれるバザーが楽しい!
キリスト教徒がほとんどのブラジルでは、クリスマスが最大のイベント。クリスマスのバザーがいろいろなところで開催されています。
私もこれまでに養護学校主催のバザーや、手作り品を販売したい女性が集まる団体のバザーなどに行ってきました。
商品はすべて手作り!ハンドメイド好きにはたまらないシーズンです。見るだけだって「今度作ってみよう」と参考になります。
会場はクラブハウスをレンタルする場合が多い中、先日行ったバザーは一般のお宅。アットホームで素敵なバザーでした。
ガスタオン家(Familia Gastão)。一般のお宅とはいってもブラジルでは裕福な家庭ですし、この辺りに代々住み続けているから知り合いがとても多いファミリー。
家でクリスマスバザーを開くようになって今年で10年目。友達が友達を連れてきて口コミだけで大盛況。
ブラジルではクリスマスプレゼントを家族だけでなく、友人や同僚にも贈る場合が多いので、プレゼント選びの場にもなります。
家を上手に使って商品を並べているのも、見事。
ブラジルらしいものの一つがピッチャーやグラスにかけるレース。周囲にあしらったビーズが重りの役目をしています。手作りしたフレッシュジュースなどをテーブルに置いておくときに虫が入らないよう蓋代わり。
私が一目惚れしたのはこのエプロン。ジーパンをリメイクして作っています。柄違いで4枚も買ってしまいました。1枚30レアル(約1400円)。アップリケも手が込んでいるのにこの値段は安いですよね。
他にもたくさん買いました。ティーパックが一つずつ取り出せる箱やキリスト教モチーフの小箱とか。いずれも並べて置きたくなります。
作っているのは、ガスタオン家のお母さんシベレ(Sibéle)さんを中心に、義理の妹ソニア(Sonia)さん、そしてシベレさんの娘のシンチア(Cíntia)さん。それぞれ得意分野があって、前述のエプロンなど縫い物系はソニアさん、箱に色を塗りデコレーションをするのはシンチアさんです。
お母さんのシベレさんは元美術教師とあって、絵がとても上手。
洗っても消えない塗料で布に絵を描き、それをキッチン用品に仕立てます。洋梨の絵が描かれたものはスーパーのビニール袋入れ。右のいちごの絵のものはランチョンマットです。
私が購入したのはこれ。ガス台の蓋にかけるカバーで30レアル(約1400円)。ブラジルでは通常、ガス台にガラスの蓋が下せるようになっているからですが、そんな油っぽいところにかけるのはもったいない。周囲のレース部分も見えるように額に入れてもいいなと思うくらい。
ガスタオン家のキッチンでは惜し気もなく使われています。本当に何回洗っても絵は消えないと。これは食器を拭くふきんです。
食器拭きは私も買いました。ソニアさん作のアップリケが付いたものです。
ですが、やっぱり食器を拭くのはもったいなくて、ミシンのカバーにすることに。
シベレさんたちが1年間、このバザーのために作りためてきた作品たち。どれもこれも温かい。そして材料費+労力を考えるととても安くて、ご近所さんに評判のバザー。
バザーは2日間ありましたが、1日目の開始時間よりフライングして家に入れてもらう人も多数。時間には大抵遅れるブラジル人がですよ。
会計コーナー担当はお父さん。家族総出のバザーで集まったお金は、高齢(もっと)の親族10名に分けて贈るそうです。ガスタオン家は親戚同士のつながりが強く、皆ご長寿。ご近所さんにも慕われていて、すてきなファミリーです。
買い物が終わると、「コーヒー飲んでって」ということでダイニングへ。
治安面だったり、貧富の差だったり、いくらかギスギスしたところもあるブラジルですが、そんなことはすっかり忘れて、ふと日本の夏祭りの休憩所を思い出しました。
ダイニング隣のキッチンでは、ご近所さんがケーキの販売。普段は注文があれば家でケーキを焼いて売っているという方。ブラジルでは店舗はなくても家でちょっとした商売をする人がたくさんいます。日本人としては店舗がないと信頼できないように感じてしまいますが、ブラジルでは普通のこと。
自分が作った物を販売してみたいと思った時、日本よりブラジルの方が気軽に始めやすいかもしれません。バザーはその第一歩ですよね。
そして一般宅のバザーは、ブラジル人の家の中も垣間見れて、それも楽しい。
ガスタオン家のキッチンには、レトロでそそられるものがたくさん並んでいました。
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