11月のハロウィンパーティ☆ブラジルのハロウィン事情

10月になって「ブラジルではハロウィンをする？」という質問を何人かのブラジル人に聞いたところ、「ハロウィンはブラジルでは一般的ではないよ」と答える人が多数。

幼稚園や学校でもハロウィンの飾り付けやイベントは一切なく、仮装パレードもありません。店頭ではハロウィンを通り越してクリスマスグッズが並んでいます。「ハロウィンのイベントは特にないんだ」とハロウィン直前までは思っていました。

やっぱりあったハロウィンパーティ

しかし、もともとパーティ大好きな国民。ハロウィンを理由にパーティを企画する人達はやっぱりいました！10月も下旬になって次々にパーティの話が持ち上がり、私達家族も急遽仮装やらカボチャやらを準備して2つのパーティに参加しました。

11月1日金曜日は小学2年生の息子の学年の母親達が企画するパーティ。80人以上が参加しました。11月2日土曜日はマンションのママ友達企画のパーティで22家族が参加しました。

日本であれば、10月30日までの週末に前倒ししてイベントが行われそうなものですが、はじめからハロウィンを過ぎた11月に日時が設定してあるのも、ブラジルらしいところです。

会場はマンションのパーティルームやバーベキューエリアを借りました。

時間は夕方6時から。終了時間は決められていません。

「6時開始」と書かれていても、6時には企画者が準備をしてくれているくらいで、参加者はまだ誰も来ません。7時になるころからぼちぼち人が集まり、順次飲み始めます。後から来た人は、先に来ている友人に挨拶してまわり、適当な輪に加わり飲み始めます。帰る時も個別に挨拶してまわり、なんとなくいなくなっていきます。11時になると徐々に人数は減っていくものの、だらだらっと深夜まで続きます。ブラジルのパーティはいつもこんな感じです。

子供を楽しませ、親はもっと楽しむ

しかし、今回はハロウィンパーティ。時間にルーズなのは同じですが、ハロウィンならではの趣向があって、一味違いました。

小学2年生の子供つがなりのパーティでは、企画者の母親達が、大きな壁掛けやケーキ、子供達が持ち帰れるキャンディやチョコレートなどを素敵にデコレーションしてくれていました。さらに、ばっちり仮装のお兄さん2人をパーティ業者から呼んで、子供達の遊び相手や撮影に大活躍。

マンションのパーティでは、参加者それぞれが作ってきたジャック・オー・ランタン（くり抜いたカボチャのランタン）のコンテストや、トイレットペーパーで子供が親をぐるぐる巻く、ミイラ競争が行われました。

こちらのパーティでもう一つ参加者が持参しなければならなかったのは、「怖い料理」。このお題は皆をかなり悩ませたのですが、趣向を凝らした料理に会場は盛り上がり、全てをおいしくいただきました。

ブラックドレスを着こなす日

ハロウィンパーティにはもちろん仮装していきます。子供達は世界共通、かわいらしく変装。フェイスペインティングも大好きです。しかし、ブラジルの女性達にとってハロウィンは「黒」の着こなしを楽しむ日のような印象も受けました。

普段ブラジルでは明るい色の洋服が好まれます。原色や蛍光色の組み合わせも当たり前。それがハロウィンパーティでは、ほぼ全員がブラックのドレスで魔女に変身。しかも露出はたっぷり目でセクシー♡　顔には蜘蛛や血のペイント、そして黒いリップラインをひいた妖艶な魔女達が数十人も集うと、それはもう大迫力。あまりの恐ろしさに2歳の息子は2時間ほど目をぎゅっとつぶったまま父親にしがみついていました。フェイスペイントをしてもらった私にもまったく近づきませんでした！