トゥルン・ウント・タクシス城

公開日 : 2017年11月07日
最終更新 :

レーゲンスブルクは、まだまだ観光地としては日本人に知られていませんが、たくさん見所があります。

その中の一つがトゥルン・ウント・タクシス城。

パッケージツアーではまず行くことがないお城です。

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もし、あなたが、個人旅行でレーゲンスブルクに行かれるのであれば、要チェックです。

まず、このお城を所有する、トゥルン・ウント・タクシス家が、一体誰であるかのお話から始めましょう。

昔、手紙を運んだのは、郵便屋さんではありませんでした。肉屋や薬屋が、商品を運ぶついでに運んでいたのです。そうすると、当然、郵便物が届くのには時間がかかります。

現在、世界中で使われている郵便制度の元を作り上げたのが、この一家なのです。

馬車の替え馬を用意し、40kmごとに駅を設けては、疲れた馬と元気な馬を交換して行く、というのがそれです。

それにより、郵便配達に要する時間は、今までの5分の1くらいになったようです。

これを独占事業としたので、この一家はどんどんお金を蓄えていき、神聖ローマ帝国の皇帝代理を務めるまでに経済力をつけてきたのです。

そのうち、儲かる郵便事業を国が買い取ることになり、その代償として、現在のお城の建物をもらったのだそうです。

さて、このお城ですが、部屋数は、一般に500以上と言われています。正確には、事務的な部屋を含めると、609部屋だとか。ちなみに、ロンドンのバッキンガム宮殿は、部屋数数775だそうです。(私は、ガイドになるための講義の中で、バッキンガム宮殿より部屋数が多いと教わって、鵜呑みにしていたのですが、間違いでした。)

お城の内部の撮影は不可です。なぜなら、ここは、現在でも第12代公爵一家が住んでいるためだとか。人の家の内部を勝手に撮影するな、というところでしょうか。

このお城の中庭は、夏にはコンサートが、冬にはクリスマス・マーケットが開かれます。ヨーロッパでも10本の指に入ると言われるくらい素敵なクリスマス・マーケットです。

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(写真は、昨年の11月末撮影)

この写真は、これから暗くなっていく時間帯に撮影したもの。この後もっと暗くなってくると、人出も増えて雰囲気もよく、所々に暖をとるための場所もあり、温かみが増してきます。そのタイミングが出かけるタイミングです。写真では、それは伝わりませんが、皆さん、ご自分の目でご覧になってください。

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(こちらも昨年11月末のもの)

クリスマス・マーケットについては、また改めてご紹介するつもりです。

話は代わって、池田理代子さんの漫画で、オルフェウスの窓、というのがあります。そのファンの方には、知られているかと思いますが、このレーゲンスブルクが第一場面の舞台となっており、その中心が、このお城なのです。設定は、音楽学校としてですが、。

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このお城は、旧市街の南西の端にあります。通常、90分と60分のガイドツアーがあり、前者は、毎日10:30, 12:30, 14:30, 16:30、後者は、11:30, 13:30, 15:30とあります。90分のものは、13,50ユーロ、60分のものは10ユーロです。但し、11月16日からは、土日祝日のみ、しかも90分のものが、10:30, 13:30, 15:30、60分のものが、11:30, 14:30です。そして、11月29日からは毎日あるものの、60分のツアーのみ。時間帯は、13時から19時まで。

宝物展や馬車博物館も素晴らしい。こちらは、個人のペースで見ることができます。お城見学の家族チケットを購入すれば、こちらの入場も可能となります。(但し、11月4日以降は、土日祝日のみ、10時から17時まで。)

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