『FCポルト優勝セレモニー2018』の様子を現地よりレポート!
みなさんこんにちは、ポルト特派員のYukaです。
去る5月12日、ポルトガルサッカーの一部リーグのシーズンが終わり、ポルトを拠点とするチーム、「FCポルト」が5年ぶりに優勝しました。
ポルトガルには3強と呼ばれるサッカーチームがあり、FCポルトはその一つ、他の2チームはリスボンを拠点とする「ベンフィカ」と「スポルティング」です。
ベンフィカの五連覇を阻止し、再び王座を奪還したFCポルト。
その優勝セレモニーが最後の試合が終わった当日の12日夜に行われました。
チームを祝福するサポーターたちの熱気を間近で感じてきたので、今回はその様子をレポートしていきたいと思います!
セレモニーが行われたのはポルト中心地のアリアードス広場。
この日はパレードに向け大型スクリーンと舞台が設置されていました。
最後の試合を終えた選手が広場に到着するのは21時半頃を予定していましたが、お昼すぎにはすでに人が集まり始めていました。
↑19時半頃の広場の様子。
すでに広場は満員状態です。
FCポルトのマフラータオルを身に着けるのはもちろんのこと、チームのマスコットキャラクター「ドラコ」の被り物をしている人や、フェイスペイントをしている人、大きな旗を振っている人など皆様々な格好しています。
選手到着まではミュージシャンによるコンサートが行われていました。
↑FCポルトの優勝を祝福して演奏するミュージシャンたち。
スクリーンの後ろの建物は市庁舎です。
ミュージシャンたちは群衆をジャンプさせたり、タオルを回させたりと場を盛り上げ続けます。
サポーターたちも負けじと「ぷおおおると(ポルト)」と叫び、チームの応援歌を歌い、とにかくものすごい熱気でした。
ここで数あるFCポルトの応援歌のひとつ"Azul e Branco é o Coração"の歌詞の一部を紹介します。
Porto é uma nação
(ポルトは一つの国である)
Eterno Campeão
(永遠のチャンピオン)
Azul e branco é o coração
(青と白の魂)
Porto Porto
(ポルト ポルト)
Jamais podem apagar a nossa história
(決して私たちの歴史を消すことはできない)
Oh meu Porto
(あぁ私のポルト)
Dá-nos mais uma vitória
(私たちにもう一度勝利を与えてくれ)
É invicta indomavel imortal
(無敵で不屈で不滅の)
A cidade que deu nome a Portugal
(ポルトガルに名前を与えた街)
青と白はFCポルトのチームカラーです。
FCポルトが一サッカーチームに留まらず、ポルトという街全体を代表し街全体が応援するチームであるのだということが歌詞からも人々の歌う姿からも伝わってきました。
ちなみにこの歌はポルトが今回チャンピオンに決まった際に発表された最新の応援歌です。
さてそんな応援歌を歌いながら選手の到着を待ち続け、私は群衆に揉まれてへとへとに。
最後の方は選手早く来てくれることだけを願っていました。。
21:30頃、選手たちのバスがようやく到着しました!
↑真っ赤な煙の中に見えるたくさんの人影が選手たちです。
バスは二台でスタッフや選手たちの家族も乗っていました。
残念ながら発煙筒のせいで選手が良く見えず!!
このバスがゆっくりと広場を一周します。
その後選手たちは市庁舎の中へと入り、メダルが授与されました。
↑スクリーン右に映るのは現ポルト市長のルイ・モレイア氏。
彼によって1999年以来の市庁舎での優勝セレモニーが実現されました。
というのも1999年以降FCポルトが優勝したことは何度かありましたが、当時の市長の意向により市庁舎でのセレモニーは行われてきませんでした。
現市長は当日のスピーチで、今回再び市庁舎をセレモニーへ開放するのはFCポルトのためだけでなくポルト市民のためにも開放するのだという風に話していました。
5年ぶりの優勝、そして19年ぶりの市庁舎でのセレモニー、これが今回ポルト市民たちの喜びや熱気を増大させたのだと思います。
23:50頃、選手が市庁舎から出てきました!
一人ひとり選手が呼ばれ短いインタビューが行われます。
とここで、、
近くで発煙筒が焚かれました!!
一瞬のうちに辺りが真っ赤になり煙まみれに。。
付近はちょっとしたプチパニックになりました。
今まで試合などで発煙筒が焚かれていても遠くの方だったので何とも思っていませんでしたが、いざ自分の近くで焚かれるものすごい煙でなかなかのものです。
煙に目をやられ肺をやられながらもタオルで口を覆って煙を吸い込まないようにしながら、なんとか選手たちの姿を間近で見ることができました。
↑マスコットキャラクターの「ドラコ」は赤い煙で「悪魔の子」のような姿に。
0時過ぎ、セレモニーが終了しました。
↑最後にはきれいな花火が打ちあがりました。
以上がセレモニー当日の様子でした。
今回のセレモニー、私は19時頃から行ってもかなり疲れましたが、お昼からいた人は深夜まで立ちっぱなしだったかと思うとサポーターがいかにエネルギッシュかがわかります。
実はFCポルトの優勝はシーズン最後の試合の前の週の時点ですでに決まっており、その時から何度かスタジアム周りにものすごい人が集まったり、アリアードスの広場に人が集まったり、この一週間はお祝いムード一色だったポルトの街。
街でユニフォームを着ている人同士が「ぷおるとおおお(ポルト~)」と共鳴し合う姿や、FCポルトの旗をさしているバイク、また車が祝福のクラクションを鳴らしているところを何度も見てきました。
FCポルトがポルトの街にとっていかに大きな存在であるか身に染みて分かった一週間でした。
余談ですがセレモニーの帰り、FCポルトのマフラータオルをかけて歩いていたら、私のマフラーに気づいてクラクションを鳴らした車がいました。
FCポルトのファンの一員に認められたような気分になり嬉しかったです。
FCポルト優勝おめでとう!
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