ポルトの街で異彩を放つ真っ赤な建物『フェレイラ・ボルジェス市場』を紹介!

公開日 : 2018年03月03日
最終更新 :
筆者 : Yuka

みなさんこんにちは、ポルト特派員のYukaです。

先週は春のように暖かかったポルトでしたが、今週から2週間以上も続く雨や雷雨に見舞われています。

毎日一日先の天気が更新されていく天気予報を見てはまた雨だ。。と嘆いている日々です。

そんな悪天候に見舞われているポルトですが、写真だけでもということで今回は青空だらけのポルトでお送りします。

本題に入る前にこちらの写真。

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↑ポルトの街を歩いている時に見かけたネコの絵が描いてある壁です。

少し見つけにくいですが写真右端の真ん中に白いネコがいるのがわかりますか?

壁のネコとちょうどマッチしていたので思わず撮りました。

さて今回紹介するのはポルトの歴史ある街の中で、異色な外観をもつこちらの真っ赤な建物『フェレイラ・ボルジェス市場/Mercado Ferreira Borges』です。

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↑目の前には広場があり、ポルトガルの大航海時代を牽引した「エンリケ航海王子」の像が立っています。

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↑この市場のすぐ隣にはポルトの主な観光スポット、右から「ボルサ宮/Palácio da Bolsa」、「サン・フランシスコ教会/Igreja de São Francisco」が立ち並ぶというまさに歴史地区の中心といったこの場所で、この真っ赤な鉄の建物はひと際目を引きます。

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まずはその歴史を紹介します。

『フェレイラ・ボルジェス市場』が建設されたのは1885年。

その名前は19世紀のポルトガルの内乱で自由主義を支持したポルトの政治家から取られています。

ポルトの中でもこの時代の鉄の建物が残っている数少ない例です。

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興味深いのはこの建物が実際に市場として使われていたのはほんの少しの間だけで、軍事設備の倉庫などとして使われていたこともあるということです。

立地が良いこともあり駐車場建設のため取り壊しの案も出たこともありましたが、それは当時のポルト市議会の芸術委員会長の反対により撤回されています。

このような紆余曲折を経て2010年ポルト市は「Hard Club」にこの市場を明け渡すことを決定しました。

「Hard Club」は元々はドウロ川を挟んでポルトの向かい側の街、「ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア/Vila Nova de Gaia」にコンサートホールを構えていましたが、これを機にこの市場へと拠点を移します。

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↑外観はそのままに内装を変え、市場のスペースの他にコンサートスペースや最上階にはレストランを作りました。

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↑こちらが市場のスペース。

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↑ここでは時々「Urban Market」が開催されています。

「Hard Club」のイベント予定はこちらから確認できます。

ポルトの建物は一つとっても色々な歴史があって面白いです。

ポルト歴史地区の中でも異彩を放つこの建物、ぜひ覗いてみてください。

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↑先週には春の訪れを感じさせるチューリップが咲いていました!

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<Hard Club>

【Facebook】https://www.facebook.com/HardClubPorto/

【場所】フェレイラ・ボルジェス市場/Mercado Ferreira Borges

【住所】Praça do Infante D. Henrique, 4050-252 Porto

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