脅威の手作り術を学べ!お庭のお手製BBQコンロに遊び小屋は2階建て

公開日 : 2014年07月22日
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出稼ぎに行っていた家族が、夏休みとして6~7月にかけて帰ってきていました。ブルガリアには仕事がなく国外へ出稼ぎに行く者も少なくありません。身内にはスペインのカタルーニャ州、リョレート・デ・マル (Lloret de Mar)やイタリアに何人か行っており、村の近所の人もトルコの南に位置するキプロスで仕事していたと聞き珍しくありません。

このリョレート・デ・マル にはブルガリア人の上司のもとでトラックの長距離運転手として何人ものブルガリア人が働いていて家族ごと移住している者もいます。夏には子供たちを集めて、ブルガリア語や社会科の授業が行われています。今月1日から6日にはインターナショナル・フォーク・ダンス・フェスティバルが行われ、ブルガリアチームも参加しました。

インターナショナル・フォーク・ダンス・フェスティバル(スペイン、リョレート・デ・マル )

この欧州内を走るトラックの運転手とは、スペインを拠点に国境を越えて車の部品を運び、西はポルトガル、北はイギリスや北欧、東はポーランドやスロバキア、ハンガリーまで走ります。およそ1ヶ月間国境を越えて走り回って、1ヶ月に一度スペインのアパートに戻り、そして年2回6・7月と12.1月に故郷ブルガリアに帰る、そのような生活です。毎度激励の気持ちをこめて出稼ぎに行く人たちを見送っていますが、そういえば西ヨーロッパでは東欧の移民が増えているという話を聞いたときを思い出して、今まさにこうやって東欧から移民・出稼ぎとして西欧に向かっているんだなと、東欧視点から見ることができました。現在EUに加盟しEU内ならパスポートがいらず、IDカードだけで容易に国境間を行き来できます。

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そして貴重な家族団らんにハンバーグのキュフテ(кюфте)を焼いてもらいましたが、この変った形をしているバーベキューコンロはなんと車の廃材からできています。ホイールの枠を軸で立てて金網を乗せています。この金網は取っ手付きなので焼きあがったら、そのまま取っ手をつかみ庭のテーブルまで運べます。

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この焼いている場所は義妹の二世帯住宅の隣半分の友人の庭で、こちらも出稼ぎで長期間留守にしていたのを帰ってきていました。ちなみにこのおうちは予算内でできるところまでしか建てていなくて、最低限住めるところまで完成しているので、内外の電球の配線が飛び出したままだったり、室内は壁から暖房のスチームの管が飛び出していたり、お隣は外壁やどちらも玄関前がコンクリートのままだったりします。それでも素晴らしいセンスのインテリアは大理石の床に天井の埋め込みランプに、鮮やかにペンキで赤や青で塗られた壁は毎度憧れます。義理妹がほとんど一人で2階建ての家中の壁を塗りました。そんな彼女のさらに傑作が2007年築のこの家の廃材で作った、子ども用の遊び小屋です!

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2階建てで庭と駐車スペースとの段差に建てています。手動のこぎりを使い女性一人でこんなに大きな小屋が建てられるなんて尊敬します。私はツリーハウスを作るのが夢でも、人が入れる大きさの小屋を作るなど無理かと思っていましたが、これを見たら、材料さえ集まればできるのかもしれないと思いました。せめて地面に建つ小屋でも作りたいです。

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1階部分です。うまく窓が作られています。

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2階部分はもちろん大人が入っても壊れません。ぬいぐるみやクレヨンが置かれていました。

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もこもこの発泡ウレタンの充墳剤も見た目もいいアクセントです。釘が打ち付けられ特に電動工具は使用していません。こんなに立派な小屋を建てるとは尊敬します。プレヴェンのアパートでも新しい入居者がコンクリートの箱の内側のような、何もない状態の部屋から親戚か友人や知人総出で、アパート入り口を大きな石で支えて開けて、資材や工具を出し入れして室内を作り上げている光景を見ます。この手作り精神見習いたいものです。

猫のマルルカ(Мърулка)も小屋に入りました。このメスの飼い猫はマリと呼ばれ、マルマル(мър-мър)鳴くからマルルカと名付けられました。この家の前の道もマリの領域です。でも車一台しか通れない未舗装の道にマリが立っているものだから、夜に車で帰宅したとき、目を光らせたマリは車と同じ方向に進み、速くは動けなかったのでなかなか家まで着けなかったこともある、そんなかわいい猫です。

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リョレート・デ・マル(スペイン)

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