パリが今年も「五輪の日」を開催、市内各所がオリンピック色に

公開日 : 2018年06月24日
最終更新 :
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2024年の五輪開催地として決定しているパリで、昨年に続き今年も「オリンピックの日」が開かれました。6月23日の午前10時から深夜0時までパリ市庁舎前やセーヌ河畔を中心に、各所で五輪関連イベントが行われました。

去年と同様に今年も見学してきました。

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今回のイベントでは、オリンピックおよびパラリンピックの35競技に関するデモンストレーション、または体験教室などが展開されました。去年の同イベントはパリに五輪が決まる前、今回は決定後です。そのため去年はパリ市の国際オリンピック委員会(IOC)への気合がとても伝わってくる内容でした。一方で今年は、程よく肩の力が抜けて、より市民に目が向いた形のイベントという感じを受けました。

各競技のイベント会場を散策していて、すごく良いなと思ったことは、オリンピック競技とパラリンピック競技を別のものとして分けず、同じように扱っているところ。例えば、フェンシングの体験会場があれば、同じスペースで車いすフェンシングもしています。こういう扱い方をすると、障がい者競技が特別なことではないことが、とてもよく伝わりますし、そもそも「特別なこと」という思いも湧きません。

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多くを子ども向けに企画していることも良かったです。フランスでは今回の「五輪の日」に限らず、美術館や先日ブログでも取り上げたサロン・ド・ラ・パティスリーのようなイベントでも、大人向けになりがちな企画でも、必ずそれなりの子ども向けイベントが開かれています。参加者の子どもの中には、これがきっかけになって、その競技や職業に入っていくこともあるかもしれません。

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フランスの教育環境を突っつけば良くない点も多々あるかもしれませんが、こういう環境に関しては、いつも良い機会が子どもに提供されているなと毎回感じてしまいます。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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