【パリの治安】フランス旅行のお金の持ち方と安全対策

公開日 : 2017年09月26日
最終更新 :
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フランス旅行に行く際に、現地で使うお金をどのような手段で持っていけばいいのか、迷う人は多いです。そこで今回はフランス(主にパリ)の場合をまとめてみました。

まず町歩きの際のお金は、クレジットカードをメインにして、それを補足する形で現金を持ちましょう。フランスはカード社会で、どの店でもほぼクレジットカードに対応しています。地元の人も皆カードで支払っています。現金を持ち歩かないということで、スリに遭遇した際にも、被害を最小限に抑えられます。カード払いであれば小銭も増えないため、財布もかさばらず便利です。

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どのカードブランドが使えるのか

フランスでカードブランドとしては、Visa、Masterはどこでも、Amexは時々受け付けていないところあり、JCBも対応範囲は弱め、Dinersはさらに限定的といった感覚でしょうか。VisaかMasterをメインとして1枚、そしてスリにあったり、なくしたときに備えて、他のカードをもう1枚持っていれば大丈夫でしょう。キャッシングに対応しているカードも1枚あると、何かしらの原因で手元の現金がすべてなくなった緊急時に、現地のATMでお金を引き出せます。

レストランは割り勘でもカード払い可

何人かでレストランで食事した際に、それぞれ食べた分の金額で会計したいことがあります。その際は、それぞれの金額を別会計でカード払いにすることができます(フランス人もよくしています)。例えば、4人で合計100ユーロになった食事代があったとして、1人25ユーロずつ、それぞれの4枚のカードで支払うこともできますし、1人は15ユーロ、別の人は30ユーロと、バラバラの金額でカード払いをしつつ、合計100ユーロとして店に渡すこともできます。

どんな時に現金を使うのか

カフェやバーで少額しか頼まないとき(コーヒー1杯など)は、カード払いにできず、店よっては「10ユーロからカード払い可」といったような制限を設けているところがあります。中級以上のホテルに泊まる際も、何か心地よいサービを受けた際に、チップとして渡すための小額紙幣を用意しておいた方が良いです。

一方で、大手スーパーマーケットなどは、1ユーロからでもカード払いが可能です。公共交通機関の券売機での切符の購入も、クレジットカードが使えます。レストランでチップを払いたいと思ったときは、現金以外にも、食事代の金額に上乗せしてカードを切ってもらうことが可能です。

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日本で現金を両替する際の注意

日本の銀行などで、あらかじめ円からユーロに現金を両替しておく人も多いはずです。その際に注意したいのは、特に街中の小売店の場合は、50ユーロを超える金額のお札(100ユーロ札や200ユーロ札)は、偽札対策もあり受け取らないことがよくあるということ。したがって最大で50ユーロ札でそろえて両替しておけば、現地でスムーズに支払いができます。もし日本の銀行に、どうしても50ユーロだけでは用意できないと言われた際は、最大でも100ユーロにしましょう。

ただし、既述したように街歩きの際にはスリ対策のため、大金は財布に入れず(何か特別、現金を使う予定があるなら別ですが)、そのような金額を超える場合はカード払いとして対応した方が、万が一の時に被害が少額で済みます。実際、私も普段はすべてカード払いですし、財布の現金は、万が一の際に使う際の50ユーロ以下くらいの金額しか入っていません。

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ATM利用時の注意

キャッシング機能を使い、街中のATMでユーロ紙幣を下ろすこともあると思います。その際には、暗証番号を打つ手を、もう一方の手で隠し、後ろなどからのぞき見されないように対策をしましょう。複数で行動する際は、1人がATMの操作をしている間は、他の人も同じようにATM側を向くのではなく、反対側を向いて(つまり道路側を向いて)、近くにだれか不審な行動をする人がいないか、グループ内の人がATM操作が終わるまで注意しましょう。また銀行が開いている時間であれば、路上のATMではなく、銀行内のATMを使うという手もあります(その際も注意は怠らずに)。

スリ対策は万全に

日本にいると感じませんが、日本人はとても日本人っぽいファッションをしているため、街中では目立ちます。日本人だけでなく、アメリカ人もアメリカ人っぽい格好、といった具合にフランスに住んでいる人かどうかは、服装で判別できることは多いです。お金の持ち方は万が一の際の被害の大きさに直結します。観光客はスリにとって絶好のターゲットですので、念には念を入れて、安全対策は万全にしたいですね。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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