フィリピンでホームステイ:懐かしい村と家族

公開日 : 2016年12月23日
最終更新 :

今回は私が初めてのフィリピンでホームステイをしたパナイ島イロイロ市のコナロム村でのことを書いていく。私がお世話になったお家は、お世話好きでいつも笑顔のナナイ(フィリピンの方言で母)、そしてシャイでいつもニコニコこちらを見てくれる牛使いのタタイ(同

じく方言で父)と二人の子供の4人家族だった。そして家族の他にも同年代のフィリピン人ボランティアも一緒に生活を共にした。

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子供は2人しかいないが、家に帰れば近所の子供たちが集まっている。最初はどの子が家の子か分からないくらいだった。しかし、このように近所や人と人との繋がりを大切にするところは、私の思うフィリピンの魅力の1つだ。

初めてフィリピンに来て衝撃だったのはフィリピン人の有り余るホスピタリティー精神だった。日本から来た私に家族は何から何までニコニコ教えてくれた。ホームステイ先に到着して、ナナイは私の手を引いてトイレやお風呂の場所を教えてくれた。外に出て坂を下った先には豚小屋やぼっとん式トイレがあった、そして広場のような場所に井戸がぽつんと置いてあった。ここがお風呂だと言われた。私の想像していたお風呂とは程遠い。

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最初は戸惑ったが、お風呂に行くと言う度にナナイとキャンパーの子が一緒に付いて来てくれて近所のおばちゃんも見守ってくれる中で毎日楽しく水浴びをした。そして毎晩ナナイ手作りのフィリピン料理がふるまわれる。もうお腹いっぱいだなと思いながらももっともっと食べなさいとナナイが笑顔でご飯をついでくれるので断れず毎晩満腹になるまでご飯を詰め込む。フィリピンの料理は日本食と近い味付けでとても美味しくついつい食べ過ぎてしまう。ここでの生活は日本で暮らしていた時には忘れてしまっていた人と人との繋がりを思い出させてくれた。

私がコナロムという村でワークを行ったのは1度限りではあるが、団体がこの村の支援を終えた今でも毎年フィリピンを訪れる度に事後調査も兼ねてコナロム村を訪れる。その度に建設した小学校が使われているのを自分の目で見ることが出来る。そして、その近くに私のナナイや子供達がいつも立っていて私のことを見つけるとニコニコしながら私の名前を呼んでくれて抱きしめてくれるのだ。特に子供達の成長が見れたときは嬉しいし、継続して支援地を訪れることの意義を強く感じる。

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ホームステイをしたのはたった1回であったが3年経ってもなお関係が続いていることがとても嬉しいし、またここに戻りたいと思う。

写真⑥集合写真

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