フィリピンのお葬式ってどんな感じ?
こんにちは!あっという間に12月になってしまいましたね~
忘年会とか、イベントとかで何かと出費の多い季節...笑
今回はフィリピンのお葬式についてです‼
お葬式って、列席もしてないのに書けるの??って思ったあなた‼
わたくし、フィリピンで列席した過去があるのです。
それは2016年夏でした。日本人の私にはとても新鮮な経験でしたので、
お葬式ではありますが分かりやすく、経験通り書きます★
イロイロ州ランブナオ市プグハナンという村にホームステイをしているときです。
私の家のホストシスター、ジャジャちゃんが、"nanay patay"と言いました。
現地語はカタコトしか分からないので、何を行っているんだろう...知りたいけど...
ともどかしい気持ちでいました。彼女はパタイと言うときに、両手を合わせてそれを顔の横に置いて、
目を閉じるというボディランゲージを付けました...もしかして、誰かが亡くなったのか?
↑ホストマザーと、次女のジャジャ(7)
そうです、そのあとバタバタとホストマザーが帰って来ました。
そして、彼女の遠い親戚のおばあさんが亡くなったと言います。ジャジャちゃんすごい、
表現力の高さを見せてくれました:)遠い親戚のということでしたが、今から山の上に見に行くと言って、
マザーは近所の親戚と出掛けていきました。私達子供はとりあえず、この日はそのまま眠りにつきました。
数日後...
今日は日曜日です。私達団体のアルファ用語で言うと、サンデーホームステイ!
ステイ先の家族と過ごして、フィリピンの生活をのんびり楽しむための日。
フィリピンは9割がクリスチャンですので、大事な休養日でもあります。
我がステイ先では、町のほうにある教会のミサに、連れていってくれると聞いていました。
朝九時に準備してねと言われ、身支度を終えると外から大きな音が...
出てみると巨大なトラックが4台ほど山の上から降りてきます...
なんだなんだと見ているうちに、まゆーー(私の名前)と呼ばれ、トラックの上に乗れと手を差しのべられる。
あれ~あなた小学校のあの子!あなたも!なんて、挨拶しました。
そのときやっと理解したのですが、私はお葬式に列席する人だったのです!
待って、聞いてない...洋服とかなにも考えてないし、大丈夫なの~というか心の準備もしてないよ!
と若干のパニックに。トラックの一番先頭には、棺桶が乗っている霊柩車があり、
そこには親い家族が目を赤くして乗っていました。
(霊柩車には、大きな垂れ幕がかかっており、故人の写真と名前がプリントされています)
それとは裏腹に、後ろに続くトラックには、40人ほど(1台に)の人が乗っていて、ワイワイしています。
厳かという雰囲気はなし...
フィリピンでは村のみんなが遠い親戚という勢いで、なにかしらの繋がりがあります。
村で出会った人は、私の知り合いの親戚だったてことしかありません。
あれ、○○に似てるね~え、姪っ子なの??という具合で。なので、村の人がなくなれば、
村のほとんどがお葬式に列席、ないしは関係しているという状況です。
トラックに乗っていたみんなも、遠くても血は繋がっている人たち...
こんなに親族が多いと心強いなって思いました。
↑トラックでの様子
(長ったらしく申し訳ありません。でも時系列でかきますね‼)
そして、バイクなら20分の距離を
ゆっくりゆっくり一時間かけて、町のメイン教会に来ました。
教会に入るとき、入り口にある水のおけに指をつけて、その水を額に付けました。(カトリック式)
子供たちに引っ張られ、椅子に座ります。そこからは回りの人の見よう見まねで、
お祈りしたり、歌を歌ったり。カトリック式ですので、礼拝に出ているのと変わらない感じです。
↑教会内部
↑教会前にあった霊柩車。(式の後に使うようでしょうか・・・豪華です)
式も終盤にさしかかりました。遺体が牧師さんの前にあるのですが、そこでいきなりの振り香枦‼
振り香枦ってご存じでしょうか...私はスペインの教会で見てたまたま知っていたものです。
銅で作られた入れ物に、石炭などを入れて、振ることによって中から煙が出てきます。
これを行う理由は、諸説あるので割愛します:)
以下の写真は、私がスペインで撮ったものですが、こんな感じです。
こうして無事に式は終わりました。(いやいやまだ終わりませんよ‼)
この後は??どうするんだろうと思っていると、またトラックに乗って、景色はお墓に。
ここで降りるのか思いきや、通りすぎて家の方へ。帰宅か~思ったら家も通りすぎて山の上へ。
大雨の中、一つのお宅に入るように言われ、登っていくとご馳走が並ぶ大きなテーブル‼
ただ雨に濡れないよう、仮設のブルーシートの屋根があるお庭での昼食でした。
日本でも式のあとに、故人を思ってご飯を食べたり、お酒を飲みますよね。
お酒はなかったけれど、フィリピンの代表料理を美味しく頂きました。
こうしてサンデーホームステイは終わり^^
フィリピンでのお葬式列席は、思いがけない体験でした。
写真がプリントされた霊柩車などは、誰かが亡くなったということを、村の人にお知らせしているようでした。
それだけ人々の繋がりが、強いんだな思います。今度はぜひ、結婚式に参加したいです(^-^)
最後まで読んで頂きありがとうございます。次回はホームステイについて、詳しくレポートします‼
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