北欧の暗い世界観を描く ムンク美術館 冬の展示
Photo: Lena Cronqvist, Liten flicka i røda skor med docka. Ove Kvavik. Munchmuseet
1月18日までムンク美術館で展示「HODE VED HODE - CRONQVIST | BJØRLO | MUNCH」が開催されています。
ノルウェー人Per Inge Bjørloと、スウェーデン人Lena Cronqvistという北欧を代表する2人のアートの世界が、画家ムンクの作品と交じり合います。2人とも、ムンクから影響を受けました。
人間の不安定なメンタル、孤独や暗さを表現。これまでの展示よりも、さらにダークで怖い北欧世界となっています。
キュレーターであるKari Brandtzægは、「3人とも、家族関係、死、悲しみなど社会のタブーに触れています。人間ドラマを新しい目線で見つめることができるでしょう」とプレスリリースで解説しています。
Photo:Edvard Munch, Dødens engel, 1893. lvor Bjørngård/Munchmuseet
個人的に特に印象に残ったのはLena Cronqvistの絵画。初めて見たのですが、壊れた人形と不気味な表情で遊ぶ子ども。手足を切断され、出血している人形の絵。テーブルにひとりで座っている高齢者。思わず見入ってしまいました。
Lena Cronqvistの世界観には、はまる人はどっぷりとはまるのではないでしょうか。日本語でネットで検索してみたのですが、情報はヒットしませんでした。もったいない。
Photo: Asaki Abumi
それぞれのアーティストの構図が似た絵画も展示されています。比較展示はムンク美術館の得意とするところ。
Lena Cronqvistの「Night Wathch」、ムンクの「Death and the Child」では、両作品ともベッドで横たわった死人を見つめる人が描かれていま。
Photo: Markus Li Stensrud/Munchmuseet
ムンクの『叫び』は今回は展示されていないので、『叫び』を鑑賞したい方は国立美術館へ。
Photo: Asaki Aubmi
チケット料金は大人100ノルウェークローネ
オスロパスで無料
営業時間は12月30日までは毎日10~16時。詳しくは公式HPにて
Text:Asaki Abumi
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。