北欧の暗い世界観を描く ムンク美術館 冬の展示

公開日 : 2017年12月08日
最終更新 :
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Photo: Lena Cronqvist, Liten flicka i røda skor med docka. Ove Kvavik. Munchmuseet

1月18日までムンク美術館で展示「HODE VED HODE - CRONQVIST | BJØRLO | MUNCH」が開催されています。

ノルウェー人Per Inge Bjørloと、スウェーデン人Lena Cronqvistという北欧を代表する2人のアートの世界が、画家ムンクの作品と交じり合います。2人とも、ムンクから影響を受けました。

人間の不安定なメンタル、孤独や暗さを表現。これまでの展示よりも、さらにダークで怖い北欧世界となっています。

キュレーターであるKari Brandtzægは、「3人とも、家族関係、死、悲しみなど社会のタブーに触れています。人間ドラマを新しい目線で見つめることができるでしょう」とプレスリリースで解説しています。

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Photo:Edvard Munch, Dødens engel, 1893. lvor Bjørngård/Munchmuseet

個人的に特に印象に残ったのはLena Cronqvistの絵画。初めて見たのですが、壊れた人形と不気味な表情で遊ぶ子ども。手足を切断され、出血している人形の絵。テーブルにひとりで座っている高齢者。思わず見入ってしまいました。

Lena Cronqvistの世界観には、はまる人はどっぷりとはまるのではないでしょうか。日本語でネットで検索してみたのですが、情報はヒットしませんでした。もったいない。

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Photo: Asaki Abumi

それぞれのアーティストの構図が似た絵画も展示されています。比較展示はムンク美術館の得意とするところ。

Lena Cronqvistの「Night Wathch」、ムンクの「Death and the Child」では、両作品ともベッドで横たわった死人を見つめる人が描かれていま。

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Photo: Markus Li Stensrud/Munchmuseet

ムンクの『叫び』は今回は展示されていないので、『叫び』を鑑賞したい方は国立美術館へ。

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Photo: Asaki Aubmi

チケット料金は大人100ノルウェークローネ

オスロパスで無料

営業時間は12月30日までは毎日10~16時。詳しくは公式HPにて

Text:Asaki Abumi

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