ノルウェーのデザイン学生によるクリスマス市
デザイナーの卵たちが開催する、学生のクリエイティブなクリスマス北欧雑貨市
12月8日、首都オスロにあるヴェステルダルス専門大学にて4つの異なる大学出身のデザイン学生によるクリスマスマーケットが開催されました。小さな講堂で開かれた約20のブースでは、陶器、アクセサリー、雑貨、文房具、編み物、グラフィックデザインなどが作製した学生自らによって販売されました。
Photo & Text: Asaki Abumi
全体的に多くの学生のデザインは前回の記事「北欧デザインの「今」に出会えるクリスマスマーケット」や「陶芸工房がクリスマスマーケットを開催」で紹介した先輩デザイナー軍団の「小さな卵たち」という印象を受けました。
一点モノで独特な手作り感溢れる作品は、おしゃれなグリーネルロッカ地区のショップデザイナーと似たような流れを感じます。
学生ということもあって、皆さんあまり自分の作品を積極的に宣伝してきませんでした。私が「写真を撮っていい?」と聞くと、「えっ!?」とびっくりし、「い、いいよね?」となぜか隣に座る友人から許可と同意を求める人続出。しかも名刺がない人もおり、名刺があっても渡してこないので、私が「名刺ちょうだい~」とお願いするばかり(珍しいパターン)。なぜか名刺の代わりに、自分の学校のパンフレットを渡してくる人までいました。シャイで、初対面で自己主張を積極的にしてこないところは典型的なノルウェー人かもしれません。
ちなみに、ノルウェーデザイン建築センターDogA(ドガ)でクリスマス市をした年配デザイナーの方々は対照的で、写真に関しては「もちろんよ!」と笑顔で即答&ブースを綺麗にセッティングしなおし、私に無理やり名刺を手渡してきました。そんな積極的な先輩デザイナーと会った次の日だったので、この学校市では、「がんばれ、若者!もっと自分の作品を宣伝するんだ!」とおせっかいに心の中で何度も思ってしまいました。
カリナ・ヨンセン(Karina Johnsen)さんは素敵なジュエリーを販売していました。ホームページを見てびっくり、日本でも北欧ブランドとして知名度が高いHAYのスタイリングアシスタントとしても活躍されています。
左はリスベス・モーエン(Lisbeth Moen)さん。 http://lisbethmoen.wordpress.com/
右の女性はドナ・ガシさん。http://donagashi.wordpress.com/
卒業生もこのクリスマスマーケットに参加しています。右の女性Parichehr Taheriさんもその一人。テキスタイル・デザイナーで、カラフルな肌着を製作しています。http://epla.no/shops/yAnA/
オスロ建築デザイン学校の男子学生は、オスロ中心地の地図をおしゃれにデザインしました。
多くの学生の方々の作品はお店では販売されておらず、このクリスマス市のためだけに作ったという方、ホームページで注文がきたときだけに作るという人が多めでした。
「作品作りだけだと、収入がある時とない時の差が出て、将来的に安心できないから、いまのところは趣味かな」という人もいます。
右側は隣のブースにいた女性の作品です。丸い球はクリスマス定番の装飾品クリスマスボールです。「クリスマスマーケット」と称されてはいますが、クリスマスっぽい商品はあまりなく、一点モノの個性あふれる作品ばかりです。
このブースの男子学生2名だけが、まったく恥ずかしがることなく私と会話をしてくれました。
そして作品も面白く、撮影した写真をカレンダーにしていました。カレンダーのテーマは「ファー・パーティー」(ペルスフェスト/Pelsfest 2014)。左側(写真上)のデイヴィット・オーセン(David Aasen)さんが作成者で、右の隣の方は友人であり、カレンダーでもモデルをされています。モデルのオーラがでている、少年の写真が気になってしまいました。http://pelsfest.no/
イベント名:Designstudentenes julemarked (デザイン学生たちのクリスマスマーケット/デザインストゥデンテネス・ユーレマルケッド)
(12月お題"クリスマス")
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