ノルウェー驚き 男子フェンシング エペ個人で銀メダル
8月1日、現地ロンドン時間20時に行われた、男子エペ個人 決勝で、ノルウェーのバルトシュ・ピアセツキ/Barosz Piasecki(25)選手が決勝に進み、銀メダルを獲得した。1位はベネズエラのR・ガスコン選手。
写真:翌日2日のアフテンポステン紙
「フェンシング」という競技自体が今までほとんど注目されていなかった、冬のスポーツが人気の雪国ノルウェー。今大会ではメダルもあまり獲得できておらず(現在2個)、日本国民ほど夏季オリンピックに夢中になれていないノルウェー人。
世界ランキング47位のノルウェー人が銀メダル!
世界ランキングでは47位と評価されていたピアセツキ選手。メダル候補どころか、入賞候補にも入っていなかった彼の銀メダル獲得は、母国、そしてフェンシング界の人々にとって驚きの出来事だった。「ノルウェーがフェンシングで金を獲得するかも!」と、87万2千人ものノルウェー人がテレビで生放送された決勝試合を見てたという(視聴者数 アフテンポステン紙調べ)。
また、同日に準決勝試合が行われた「19時」という時間帯は、本来ノルウェー国営放送局NRKが、第一チャンネルNRK1でその日のまとめのニュースを放送する「ダーグスレヴィーエン」という国民的人気ニュース番組の時間帯。その番組が、男子フェンシング エペの準決勝の生放送に放送時間を譲った。ダーグスレヴィーエンは試合後に放送開始。これは、本来であれば異例中の異例である。
ノルウェーメディアは翌日、「NRKが、ニュース番組ダーグスレヴィーエンより、フェンシング エペ準決勝を優先して生放送した!」ということも取り上げた。NRKによると、準決勝の生放送を見たのは64万8千人(ちなみに、ノルウェーの総人口は約498万人 ノルウェーデータ2012調べ)。
ノルウェーのフェンシング界に吹く新しい風
ピアセツキ選手はすでにノルウェーに帰国しており、現在、ちょっとした英雄として迎え入れられている。アフテンポステン紙によると、ノルウェーのフェンシング人口は700人。国際大会でこれまでほとんど目立った活躍がなかったノルウェーのフェンシング業界に、これから新たな風が吹きそうだ。ロンドン五輪でのピアセツキ選手の活躍により、今後ノルウェーで、フェンシングという種目が注目されるようになることは間違いないだろう。
ピアセツキ選手に関するその他いろいろ
・1986年ポーランド生まれ
・196 cm、80 kg
・2才の頃に家族とノルウェーに移住
・父親Mariusz Piaseckiからフェンシングを教わる
・妹のカロリーネもノルウェー国内ではトップクラスのフェンシング選手
・Bygdøフェンシングクラブ所属
・Wang Toppidrettで数学の教師
・大学院で情報学を学ぶ
(情報元:アフテンポステン、NRK、ウィキペディア)
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