日本一開花が早い桜の名所!濃いピンク色の寒緋桜(カンヒザクラ)が春を告げます
日本で一番早く咲く桜、寒緋桜(カンヒザクラ)
沖縄では1月から2月にかけて、桜のシーズンを迎えます。
その桜はカンヒザクラ(寒緋桜)という種類で、ソメイヨシノのような薄いピンク色とは異なり花びらは濃いピンク色です。
寒緋桜、沖縄の南部から咲きそうに思われますが、何故か本島北部から徐々に開花が進むので不思議です。
その開花に合わせて各地では桜まつりが開催され、桜を楽しむ多くの人たちが会場を訪れます。
今年の桜まつりは、本島北部から以下の順番になります。
①もとぶ八重岳桜まつり【本部町】1月20日~2月4日
②今帰仁グスク桜まつり【今帰仁村】1月27日~2月12日
③名護さくら祭り【名護市】1月27日~1月28日
④やえせさくら祭り【八重瀬町】2月4日
⑤那覇美らさくらまつり【那覇市・漫湖公園】2月10日~2月11日
⑥なはさくらまつり【那覇市・与儀公園】2月21日~2月25日
与儀公園で開催される「なはさくらまつり」は開花に合わせて、本島北部の開花よりも若干遅い2月中旬から下旬が桜の見ごろです。
各まつりでは、さまざまなイベントが催されますので、事前にホームページ等でご確認下さい。
今帰仁グスク桜まつりは期間中、幻想的にライトアップされた今帰仁城と夜桜を鑑賞することができるので、おすすめです。
ところで八重岳の桜の、由来があるのをご存知でしょうか。
その昔、八重岳の中腹に芭蕉敷(バショウシキ)と呼ばれる集落があり、沖縄戦で山は戦場となり、米軍の攻撃で焼き尽くされ、双方の兵士や住民ら多くの人々が犠牲になりました。
戦後、八重岳の米軍通信所が日本に返還されるに当り、米軍が謝礼をしたいと申し出がありました。
当時の町長は郷土の荒廃とすさんだ人の心を癒すために、物資が乏しい時代にもかかわらず「跡地に桜を植えたい」と提言したところ米軍から2万ドルが贈られ、八重岳が癒やしの森につくり変えられました。
今や標高453mの八重岳路を、約7千本の寒緋桜が濃いピンク色に染める程になりました。
本来桜の花びらは桜吹雪のように舞って落ちますが、寒緋桜は花全体が落ちるので風情は感じません。
ポトポトと音を立てて花全体が落ちてしまいますが、その様子は何かしら物悲しい感じがします。
桜と言えば花見ですが沖縄では、桜の木の下にシートを敷いてお酒を飲む習慣はありません。
八重岳は車で八重岳路を徐行しながらの花見で、その他の場所は歩きながらの花見になります。
本土と習慣が異なるのも、面白いですね。
沖縄にもソメイヨシノのような桜を咲かせて、 桜吹雪を味わいたいですよね。
実は、無い事も無いんです。
同じ本部町の伊豆味地区に、ソメイヨシノのように咲く幻の桜があるんです。
開花時期は3月頃、詳細は次の機会にご紹介したいと思います。
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