この日だから沖縄から伝えたいこと・場所
今日だからこそ沖縄の知って欲しい場所があります。
佐喜眞美術館です。この美術館は、普天間基地と民家の間に建てられた私設美術館です。沖縄でもあまり知られてはいない美術館なのですが、1994年にできた比較的新しい美術館です。
この美術館が設立されたきっかけは、館長の佐喜眞氏が、
"沖縄戦以降の沖縄の変化はあまりにも急激で、現在も日本・アメリカとの関係のなかで翻弄されている状況がある。その状況のなかで、心を落ち着けて静かに「もの想う場」をつくりたい"
ということで設立されました。
この美術館を建てるにあたり、普天間基地内にあった先祖の土地を返還してもらうために、相当の努力があったようです。アメリカ側から何度も断られてもあきらめなかったそうです。
美術館のテーマは、「生と死」「苦悩と救済」「人間と戦争」で、
建物は、沖縄にこだわり、庭の佐喜眞氏の先祖の270年前の亀甲墓と統一感をもたせ、また屋上の階段は6月23 日(慰霊の日)の太陽の日没線にあわせてつくられています。
※ 慰霊の日とは、沖縄戦終戦の日で沖縄戦で亡くなられた人の冥福を祈る日でもあり、学校や会社は休みとなり、12時には黙とうする時間があります。
慰霊の日の6月23日に合わせて、階段も6段と23段に分かれています。階段を登ると、普天間基地が一望できます。
庭の花も沖縄の花が咲き誇っており、丁寧に手入れがされ、美術館の裏は、このような感じになっています。
こんなにメッセージ性のある建物だなんて。。。現状に対して中立な立場で物事をとらえ、ベストな選択のために行動すること。私に何ができるのか?今回の震災や原発に対しても、何がベストな選択なのか?混沌とした世の中だからこそ、冷静に立ち止まって考えることがより大切なのかもしれません。
※この美術館は、1995年に国連出版の『世界の平和博物館』にも収録されています。
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