日本建国の地・橿原神宮

公開日 : 2018年03月22日
最終更新 :
筆者 : 大向 雅
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今回は橿原神宮(かしはらじんぐう)を紹介いたします。

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近鉄電車の橿原神宮駅前にあり、京都からでも一本で行けるほどアクセスの良い場所にあります。

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威厳と清浄感の溢れる鳥居と参道を歩くと、自然と身が引き締まる思いがいたします。玉砂利の参道と後ろの深緑が清浄な雰囲気を見事に演出しています。

神武天皇がこの橿原の地で天皇に即位された年が紀元前660年で、その年を紀元元年(きげんがんねん)と指定されました。即位された日をかつては紀元節(きげんせつ)という祝日でしたが、明治に取り入れられた現在の新暦に合わせて2月11日を建国記念日として国民の祝日とされました。

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今年2018年は紀元二六七八年、つまり日本国が生まれて今年で二六七八年目ということになります。同じ皇統が2678年も続いているのは世界中探しても日本だけで、これはギネスブックにも認定されています。

これを読んで初めて知ったという方は、ぜひカレンダーに書きこんで覚えて頂き子供でも友人でも誰かに伝えていってほしいと思います。沢山の財産を残すのも大切な事ですが、お金だけではなく知識もまた、子々孫々に伝えて下されば、きっと未来は明るくなると思います。

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そして明治時代この地に神宮創建をという請願が民間有志より出され、明治(めいじ)天皇がこれを深くほめたたえ、元京都御所の賢所(かしこどころ)と神嘉殿(しんかでん)を下賜され、1890年(明治23年)4月に橿原神宮として創建されました。

砂の向こうに見える貫録のあるのは内拝殿(ないはいでん)で、その後ろの本殿は1855年に建立された京都御所の「内侍所(ないしどころ)」を移築してきたものです。

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本殿には初代天皇である神武(じんむ)天皇と皇后の伊須気余理比売(いすけよりひめ)が御祭神として祀られています。千木(ちぎ)とよばれる神社建築特有の飾りが、天に向かって伸びているのだけはここからでも見て取れます。

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蒼・朱・黄・白・黒といった仏教由来の彩色が施された神社の社殿に比べ、とてもシンプルです。しかしこちらの方が崇高な日本の美を感じますよね。あまり人がいないのでゆっくりとご挨拶できるのも嬉しいです。

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境内に沿うように大きな深田池があり西側には、奈良盆地の西側を支える金剛山(こんごうさん)と葛城山(かつらぎさん)が綺麗に見渡せます。このように古事記に登場する山を眺めながら建国の地に立ちますと、古代史ファンでなくとも、日本人なら何か感じるものがあるかもしれません。

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北方向には神宮を見守るように大和三山(やまとさんざん)の中で一番高い畝傍山(うねびやま)があり、その麓には神武天皇の御陵があります。

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さすがに雄大な御陵で、神明鳥居が縦に三つゲートのように並んでいる姿が圧巻です。

神宮に来られた際は、ぜひこちらにもお参りに来てください。

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