イタリアのハロウィン

　９月に日本に帰国した時、ディズニーのハロウィンが盛り上がっていました。日本では宗教的にハロウィンを祝う習慣はなくとも、オレンジと黒の配色の可愛さに惹かれて、ついついお菓子のケースなどに目がいってしまいます。仮装をする口実にもなって近年ではパーティーで盛り上がる人も多いと思います。

　イタリアでは、１１月１日は全ての聖人の日として祝日になります。１１月は死者を弔う月間として、一ヶ月間結婚式も行われないという、少し憂鬱な月を迎えます。

　その前夜の１０月３１日に諸聖人達が蘇る！なんてスリリングなイベントがあってもよいのですが、ハロウィンはイタリアでは一般的な行事ではありません。

　でも、近年日本のようにアメリカナイズされた子供達の間ではパーティーが行われるようになっています。お菓子屋さんやおもちゃ屋さんのショーウインドウもパンプキンマスクや仮装の道具が並びます。

　とはいえ、イタリアで暮らしていてTrick or Treatと呼び鈴が鳴ることはまずないのでご安心を。ちなみにイタリア語ではDolcetto o Scherzetto（お菓子？それともいたずら？）と言います。

　先日友達の家に行くと、子供部屋が手作りの飾り付けをされていてかわいかった☆

　私も何かしたいなーと思っていると、ナポリのヌオーヴォ城（カプリ行きの船が出ている港の目の前にあるお城）でガイドを伴った肝試しイベント（？）が行われるみたい！題して「お城の幽霊」（Fantasmi al Castello)　実際には歴史を知るカルチャーイベントです。

　このお城は1284年にアンジュー家のためにカルロ１世によって建設された、見るからに歴史あるおどろおどろしいもの。ナポリの太陽の下で見ると恐さはないけれど、夜、ライトアップされた姿を見ると、その昔幽閉されたであろう人々の嘆きが聞こえてくるような気すらします。

　日曜、祝日を除く９時〜１９時には城内の見学もできます。（５ユーロ）

　ハロウィンイベントは大人１１ユーロ、子供５ユーロで、10月31日の16時からもしくは17時からの回。11月2日の10時からもしくは11時からの回があります。