シチリア・アグリツーリズモで最高のランチ
シチリア南東部、カルタジローネという陶器の街の郊外で、素晴らしいランチをいただきにきました。
アグリツーリズモというのは農作物、ワインなどの生産者が自家栽培の素材を使ってお料理と宿を提供するというシステムで、人気を集めています。
信頼できる食べ物に自然の大地、リラックスできる空間が各地方のそれぞれの特色を醸し出しています。
今回地元の方がコーディネートしてくださったのは、カルタジローネ郊外のアグリツーリズモ Casa d'Andrea(カーザ・ダンドレーア)でした。
小高い丘にあるこのアグリツーリズモは、見渡す限りのシチリアの大地の自然、ブドウ畑と放牧された羊がのんびり草を食んでいます。
画家や小説家の方も長期滞在されるとか。
のどかな風景に癒されます。
さりげなく屋内のいたるところにカルタジローネの陶器があしらわれています。
もともとは350年前にワイン畑、そして醸造のためにこの建物が作られました。今でも当時からのワイン畑が丘を覆っています。
現オーナーは代々からこの地を引き継ぐ建築家で、アグリツーリズモとしてシチリア内陸部の魅力を知ってもらおうとしています。
オーナーが子供の頃は、この建物がワインセラーで何万本のワインの中をすばしっこく走り回っていたとか。
また伝統的なワイン醸造の方法で、女性がブドウを足踏みしてワイン醸造することもあると話してくれました。
さて、そんなエコなナチュラル・ランチとは? 期待が高まります。
シチリアらしいアンティバスト(前菜)の盛り合わせ。
自家製チーズにサラミ、ライスコロッケやミ小さなラザニア、ナスとズッキーニの酢漬け 野菜のフリット
完璧です。
プリモと呼ばれるパスタも二種類で自家栽培のナスのパスタソースとか、シャラテッリというもちもち手打ち麺も絶品でした。
自家製の放し飼いのポークの薄切り肉に、ニンジン、ズッキーニなどの野菜ソースを合わせたこのメーンのお料理は最高でした。しかも、付け合わせのポテトがホクホクしてうまい!!
黄金色に輝くこのポテトは「うちで栽培してるものなんです」とオーナー。
地元のシチリアという大地と食のコンビネーションがいいですね。
どうしても食の細い私たち日本人・・・・完食できません。
食べたいのに、お腹はいっぱいです。
すると
今回、お世話になった地元のイタリア人たちは
"俺たち貧しくても、太陽とうまいものがあれば最高さ!"
って言うんだよ。
とのこと。
何気ない一言が、シチリアの人らしく印象的でした。
次回はこの旅行の一番の目的、エトナ山の溶岩石を使った地元家具陶器メーカーでの工事見学をレポートします。
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