欧州サッカー王者がミラノで決まる サン・シーロ・スタジアム

公開日 : 2016年05月22日
最終更新 :
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 2015-16年の欧州サッカーシーズンも、ついにその頂点を極める時がやってきました。

28日夜(日本時間29日早朝)です。

選ばれた今季の舞台は、イタリア・ミラノにあるサン・シーロ(正式名称ジュゼッペ・メアッツァ)スタジアム。

スペインのアトティコ、レアルというマドリッドの強豪チームの対決で、28日にヨーロッパ最強のクラブが決まります。

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残念ながらイタリアのチームは敗退しましたが、サン・シーロはミラノを本拠地とするクラブの日本代表の2人、インテル・ミラノDF長友選手とACミランMF本田選手がいることで、日本の方々にとっても親近感のあるスタジアムかもしません。

「チャンピオンズ・リーグ決勝にふさわしいスタジアムを」と昨年から改装が続けられてきました。スタジアムのパックスタンド一階席、オレンジ色に光っている5ヶ所がようやく整備されたようですね(5月14日撮影)。

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インテルのユニフォームを着て世界一になりたいという日本代表DF長友選手の願いが近い将来に実現しますように。

欧州ではサッカー試合の放映権料は高騰するばかりです。

もはやキックオフの時間も、放映権料を持つ有料衛星テレビ局に主導権をとられるようになってしまいした。

ただ昨夏、ミラノ市内の地下鉄5線(通称リッラ=紫)サン・シーロ・スタジアム駅の開通で、アクセスがずいぶんと便利になりましたよ。

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この広告は本田圭佑選手の所属するACミランの関係グループ、放送局メディアセットのもの。

「チャンピオンズリーグ決勝 独占生放送」という宣伝です。

その地下鉄駅から地上に出ると、壮大なスタジアムが目の前に現れ一気に迫ってきます。

ちびっ子たちが「Che gigante!」(ケ・ジガンテ! =うわぁ、すごくでっかい!)と歓声を上げるのも微笑ましい。

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1920年代に基礎が作られた同スタジアムは、様々な過酷なエピソードがあったそうです。

しかし1980年に往年のインテル、ミランともにプレーした名プレーヤー、ジュゼッペ・メアッツァを冠にした新しいスタジアム建設構想ができました。メアッツァ氏が亡くなって一年後のことでした。

そこから1986年に改装が始まり、Anello(指輪)という名前で円形のフォーム、4本のコンクリート支柱と頂上部に赤い羽根のようなモチーフを加えた新スタジアムが1990年に完成。

こけら落としは同年6月のW杯アルゼンチン対カメルーンでした。

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そして1990年から数回の改良を加え、現在の観客収容人数は約7万5000人となっています。

サッカー・スタジアムというだけでなく巨大なイタリア建築としてのサン・シーロ。機会があればぜひ訪れてみてください。その姿は一見の価値ありです。

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