大人気! レトロなトラム・レストランでミラノの景色とディナーをエンジョイ

公開日 : 2016年05月12日
最終更新 :
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 夕暮れからライトアップされたミラノの街を見ながら、レトロなトラムでディナーを楽んでみませんか。

 今、最も注目されているのがアトモスフェーラ(ATMosfera)と呼ばれるトラム・レストランです。

ミラノの地下鉄バス会社の略称ATMと、雰囲気、ムードを意味するイタリア語Atmosferaをひっかけたネーミングになっています。

現在、ミラノ市内を走っているオレンジ色やグリーンの車体がトラムと呼ばれており、市民の足となっています。

 しかし歴史あるトラムの車体が動く観光レストランとなりよみがえりました。

 深いグリーンの車体は、1850年代からミラノ市内の交通手段となったもの。車内はテーブル、イスともにいいアメ色になった木のインテリア、素朴なガラスの照明と何とも趣ある雰囲気が懐かく暖かい気持ちにさせてれます。

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ミラノの象徴の大聖堂、ドゥオモから遠くないスフォルツェスコ城の前を出発するのは午後8時。夏時間のイタリアは、ちょうど日が落ちてきたやわらかな日差しの時間帯です。

ちょっとだけドレスアップした人々は、ミラノの夕暮れとイタリアンを心待ちにしていた様子です。

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一台のトラムで2人席と4人席が各4テーブルずつ、合計24人の席しかないという空間です。そのためか、約一ヶ月前から公式サイトで始まる予約合戦は激戦そのもの。私も何度もマメにサイトをチェックした結果、出発の一週間前にようやく4人席の3人分の予約に成功しました。

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 トラムは運転者、キッチン、ホールの担当者それぞれ一人ずつで成り立っています。

気になるお値段は、70ユーロ(税込)。

高いとお感じになるかもしれませんがスパークリングワインの食前酒に始まって、前菜、パスタ、メーンのお料理、デザートにミネラルウォーター、ハーフの白か赤ワイン、そして食後のコーヒーとプチフールがついています。

ウェイターさんは英語も堪能で安心です。ディナーを楽しんでもらうため、あえて車内の音声の観光案内はありませんが、ウェイターの方がさりげなく写真撮影のポイントなどを終えてくれます。

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 予約の際にお肉かお魚、ベジタリアンの3コースから希望のセレクトをします。季節によってメニューが変わるそうです。

お魚コースを選ぶとプリモ(パスタ系)は、白身魚とサーモン、ズッキーニのラザーニャ、サフランソース添えでとても美味しかったです。

トラム上のキッチンだけに、その料理の質はどうかと気になりましたが想像以上のクオリティーでうれしいサプライズでした。

同行した友人たちは、お肉コースもボリュームたっぷりで質、量ともに満足していました。

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 スフォルツェスコ城からセンピオーネ公園、ミラノ記念墓地、再開発で高層ビルが立ち並び著しく変化するガリバルディ地区などミラノの主な観光地をこのトラムはゆっくりとたどります。運転手の方によると景色はもちろん、食事を楽しんでいただくのが大事なので揺れないように細心の注意を払っているとのことでした。

 そして共和国広場からはファッションの街、ミラノを象徴するマンゾーニ通り、そしてオペラの殿堂スカラ座の正面を通りぬけ、ドゥオモの背後にあるラルゴ・アウグスト広場で10分間の休憩となります。

ここがドゥオモ上部とレトロなトラムの車体を一緒に撮影できる絶好のポイントです。

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 そして再出発すると市内の南部、運河のあるナヴィリオ地区に向かいます。

若者で賑わうこのソーンでは、ひときわ目を引く私達の乗ったトラムに手をふってくれる人が多く、とても幸せな気持ちになりました。

出発点でもあるスフォルツェスコ城の前に戻ってきたのは午後10時15分。

せっかくですから再びライトアップされたドゥオモへ向かいましょう。

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 見慣れているはずのミラノの街・・・・トラムの車窓からの景色には、新鮮な感覚を呼び起こされました。出発点であり終点地のスフォルツェスコ城前に到着した時には、参加者全員から大きな拍手が沸き起こったほど! その満足度がうかがえた瞬間でした。

ミラノで何日か過ごされるなら、ディナーをぜひアトモスフェーラで! 今年一番のおすすめです。

ミラノのATM公式サイト

http://www/atm-mi/en/AltriServizi/TempoLibero/Pages/atmosfera.aspx

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