イタリアは日本への旅行が大ブーム! ミラノ旅行博・日本ブースが大人気

公開日 : 2016年02月15日
最終更新 :

 皆さん、こんにちは。

今日は先日11日から13日にかけて行なわれたミラノの旅行博 BIT(Borsa Internazionale Turismo)のレポートをお届けします。

 日本への隣国からの観光客かここ数年、激増しているというニュースもありますね。もちろん、イタリア人にとっても一年で夏のバカンスはビッグ・イベントの一つ。どんな国、街に興味があるのか興味津々で行ってきました。

会場は昨年、ミラノ・エキスポが行なわれた会場に隣接する見本市会場Rhoフィエラです。

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 会場は3つのパビリオンを使用しており、出展国は100ヶ国以上、イタリア国内外のホテルや旅行会社もブースを連ねています。約1500人のバイヤーが訪れ、最終日の13日は一般客の入場可ということで、学生から高齢の方々まで大勢の人々が会場を訪れ熱気ムンムンでした。

 1980年から続くこの旅行博、やはり日本人としてはイタリア人がどれだけ日本に興味を持ってくれているか、気になるところです。

まずさっそく、日本ブースを訪れてみました。

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 柔らかい色合いの展示にGiappone(イタリア語で日本)の文字、桜の木の装飾に心がなごみます。

航空会社、旅行会社などがパンフレットを用意し、茶道、三味線と太鼓のミニ・コンサート、折り紙にチャレンジ、着物の披露や梅酒のふるまい酒などたくさんのイベントが行なわれました。

 「風呂敷を習おう」では、代わる代わる何人ものイタリア人がエコな日本の文化を体験しました。

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 その様子を見守る人々からも「素敵ね」、「とってもきれいだわ」、「エレガントで実用的ね」といった声が聞こえてきました。本、DVD、箱、ワインなど何でも包めるオールマイティーなFuroshikiはイタリア人の心をつかんだようです。

 また日本の書道家がその人の名前を漢字に当てはめて名前を書いてくれるサービスは大人気。長蛇の列でした。墨で書かれた半紙を大事そうに持って帰る姿が微笑ましかったですね。

 日本を訪れるイタリア人について、会場にいらっしゃった日本政府観光局(JNTO)の高橋広治パリ事務所長にお話をうかがううことができました。

 「2015年に日本を訪れたイタリア人の方々は初めて10万人を超えました。前年比28・1%増でとても勢いがいいんです」と満面の笑み。その伸び率の高さは断トツトップで驚異的だとか。

欧州国では日本への訪問客(ビジネス関連も含むため)4位ながらも、うれしいことにイタリアでは日本旅行ブームが起こっていると初めて知りました。 

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 どんな人がインフォメーションを求めていたのでしょうか。今回ですとブースを訪れたイタリア人は約半分が一度旅行したことのある人で、「リピーターとして次は日本のどこを旅行すればいいのか」とう問い合わせが多かったそう。注目度が高かったのは「九州、四国、北海道でしたね」と高橋氏。

 最初に訪れた東京、京都などの都市から、また日本の別の地域に興味を持ってくださるのもうれしいですよね。イタリア人とっても、日本には魅力的なものが多々あります。

 そんな人々の日本での感想は「食事が美味しい。本物の日本食が安くおいしく食べられる」や「言葉は通じなかったけれど日本の人々の親切さは伝わってきた」だったと、同氏からもうかがいました。

そういうふうに感じてもらえて本当にありがたいですね。

同観光局のブースにあったパンフレット(イタリア語版)には、主要都市のガイドや地下鉄の利用方法だけではなく、コラムで「無人野菜売り場でも盗みはない」「ブッフェなどで席取りにスマホなど物をおいて離れれても大丈夫」などと、日本の治安の良さが紹介されていました。

 もちろん、世界各国のブースにも興味津々で回ってきました。

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 こちらはキューバの葉巻職人さん。

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 スリランカのダンスグループにも大喝采。

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 チュニジアのカリグラフィーのコーナーも大人気。自分の名前を書いてもらいたい人でにぎわっていました。

 もちろん、イタリア・パビリオンも多くの人でごった返していました。

最終日の閉館間近に聞けたのは、ミラノとスイスの間、ブリアンツァ地方のベテラン声楽隊のコーラスです。暮らしの中から生まれた素朴な歌に、集まった人々も古き欲時代を思い返して聞き惚れていました。

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 今後はまたミラノ近郊の隠れた小さな美しい街、小旅行できる街をご紹介したいと考えております。ご期待ください。

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