ミラノ・エキスポ閉幕後、交通機関のストライキに注意

公開日 : 2015年11月14日
最終更新 :

 食の博覧会ミラノ・エキスポが終幕し、すっかりイタリアらしい日常に戻ったミラノです。

予想来場者数2000万人を上回る2100万人を記録し、お祭り気分も最高潮の中、閉幕したのですがイタリア・特に地元ミラノで生活する人の本音を聞いてみました。

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 いくつかのパビリオンは長蛇の列ができ、評価の高かった日本館はその待ち時間の長さで注目を浴びました。

知り合いのイタリア人は「見たかったんだけれど4時間半待ちって言われて、子供たちもいたし諦めた」と残念そうでした。

10月の週末には待ち時間10時間にまでなったそうです。完成度の高さからその人気ぶりを予測しており、待ち時間のプレートを準備していたのは日本らしいですね。表示で伝達、コミュニケーションをはかる日本ならではのものでした。

expo kazakhstan coda.JPG

 それにしても列、列、列・・・・。

これだけの来場者があれば、会場があるミラノにも何らかの利益がもたらされているはずと考えたところ、決してそうではなかったようです。

expo 2015 ecuador coda.JPG
expo UAE 3ore!.JPG

 「現在のところ、3時間待ちで~す!」とポーズをとるUAE館のスタッフでした。

 開催地の地元、ミラノでエキスポに関連する人に話を聞いてみました。

 あるタクシーの運転手は「エキスポ効果? はぁ? 私たちは何の恩恵も授かっていないよ。訪問者は郊外のホテルに泊まり、ミラノ市内観光をすることもない。ミラノ市はもっとエキスポとシンクロしたプランを打ち出すべきだった」と不満を爆発させた。また別のタクシー運転手も「市内からエキスポ会場へつながる新道路も結局、未完成のまま。時間がかかりすぎ、って客から文句言われるしやってられないよ」とぼやいたのでした。

 またエキスポなのだから、と期待した市内の飲食店もそのもくろみは大外れしたようです。

夜7時からのナイトチケットで、夜にエキスポでその雰囲気と各国料理を楽しんだ人が多かったんでしょうね。

 当たり前だとわかっていても期間中、ミラノ内のホテル料金は軒並みに信じられない値上りだったようです。通常の1・5倍の値段になっていたとか。

 それにも増して、これは"便乗値上げ"ではないかと疑問を抱いたのがミラノのシンボルDuomo(ドゥオモ)入場の有料化でした。ありえないです。

Duomo 1.JPG

 久々に9月中旬に訪れると、これまで無料だったのが「写真撮影には2ユーロ必要」から入場には2ユーロとなっているではありませんか。週末だったため、チケットを買うのもひと苦労で30分は待ちました。

さらに屋上へとなれば15ユーロがセット料金として提示されます。ご注意を。

 唯一、期間中に何度も予定された交通機関のストライキが直前で解除されたのが、朗報でしたでしょうか・・・・。

その分、今月から鉄道、地下鉄、バスなどのストライキが頻繁に行なわれそうです。

イタリアの鉄道、ミラノ市内のバス、地下鉄などが24時間のストライキ、もしくは間引き運転を実行する可能性が高いです。

実施曜日は週末の金、土、日曜日が多いです。

また予定されていたものの、前日に解除となる場合もあります。

宿泊されるホテルのスタッフなどから最新情報を仕入れて念には念を。皆様もご注意ください。

※ストライキ=イタリア語でSciopero(ショーペロ)

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