日本料理ブームの後は日本酒!? イタリア人に認められる本物の味
ヨーロッパ各都市から遅れをとること10年、イタリアにも日本食レストランが定着しました。スシ、サシミ、テンプーラだけでなく若者にはラーメンが人気だそうです。
エキスポ絡みで夏から秋にかけて、ミラノ市内でも食のイベントが多く開催されました。中でも、イタリア人の関心度が高かったのが日本酒です。
今年第二回目となった「MILANO SAKE FESTIVAL」は、15世紀の元修道院の中庭回廊で開かれました。主催者の話では2日間で約1000人の来場者があったそうです。
日本酒を本格的に知りたい人のためにテイスティング講座もあり、私が参加した回は約20人のイタリア人参加者が、熱心に耳を傾けていました。講師はリカーショップ経営のイタリア人の方でした。
東北から西日本まで、日本からの出展者の方々も熱心に日本酒をアピールされていました。
そして新潟県南魚沼市出身のオーナーシェフの「sushiteca o.ma.ca se'」(スシテカ・オマカセ)では、完全予約制で銘酒「八海山」を楽しむ試飲会が行なわれました。
にごり、純米、大吟醸など5種類の八海山とシェフが考えた八海山に合うお料理を味わうというものでした。
お酒の種類によって、手作り豆腐、モッツァレッラと味噌ソース、カラスミ蕎麦など10品がサーブされ、甘酒のジェラートで〆でした。
エキスポ関係のイベントで日本酒の試飲会のお手伝いをさせていただいた時、イタリア人らしい質問を何度も受けました。「で、このお酒はどんな料理と合わせたらいいの? 食前酒? 食後酒?」に、ワインには食が欠かせないイタリア文化を感じました。そして何人もの方から「市内のどこでこのお酒は買えるのか」と聞かれました。
八海山の方の説明を受けながら、お料理とのマリアージュを楽しむ皆さんでした。
ある参加者は「にごり酒っていうのを初めて飲んだよ。サプライズだった。飲んだことがなかったからね」と満足そう。また別の女性も「今まで飲んだ日本酒とは全く違うわ。本当に美味しい」と、笑顔で話してくれました。
八海醸造(株)の海外戦略チームの馬場紹子さんにお話をうかがいました。
「私どもにとっては今回がイタリアでの初イベント。イタリアの人たちはいいものがわかる方々ですから、いいものだとわかっていただければ、受け入れてもらえると考えました」とのことでした。
このイベントは大成功で、関係者の皆さんは手応えを感じた様子でした。
また従来の日本料理レストランとは違ったタイプのお店もオープンしています。
市内中心部の閑静な住宅地にある「SAKETEKA GO」では、日本酒の品揃えも豊富で焼酎のボトルキープもできるというスタイル。こぢんまりした店内では、イタリアンと日本料理をミックスした一品を提供しています。在住の日本人の方の常連さんも多いようです。
いかがでしたか。日本のお料理と共に、日本酒もこのままどんどんイタリアに浸透していってほしいものです。
Sushiteca o.ma.ca.se'
住所 Corso C. Colombo,1 angolo Piazzale Cantore
電話 +39-02-58102233,+39-347-4204254
月曜休み、土、日曜はランチ営業あり。
SAKETEKA GO
住所 Viale Piave 5
電話 +39-02-76015120
火曜休み、夜のみの営業
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。