モモナな女性
Momona (モモナ)というハワイ語を辞書で引くと、「太った、太っている」、「実り多い」、「肥えた、肥沃な」などという言葉が並んでいます。今の時代、女性に対して「モモナ」というと怒られるかもしれません。でも、昔はどうやら、「モモナ」は、女性に対する褒め言葉だったようです。
カメハメハ一世の最愛の妻、カアフマヌ女王は、当時の美人のスタンダードなのだそうです。身長190センチ、体重130キロほどの大きな女性。現在、カフルイのカアフマヌショッピングセンターの中央に建つカアフマヌ像はほぼ等身大と言われています。見上げるほどの像は、訪れるすべての人を歓迎するような優雅な微笑をたたえ、まさに、「モモナ」という言葉がぴったりな感じです。
私が通っていたハワイ語のクラスの教科書にも、「英語の”Fat”とハワイ語の”Momona”は、文化的背景や価値観が違うので同じ意味にはならない。ハワイでは、”Momona”は男性にもてる条件だった」、と書いてありました。
現在のミスハワイや、ミスハワイティーンコンテストなどは、やはりスラリと痩せている女性が好まれるようです。でもフラの世界は少し違います。昨年のメリモナーク、ミスアロハフラに輝いた、Heno さんは(Keali'i Reichel のハラウ、Hula Halau Ke'alaokamaile 所属)、やはり「モモナ」な感じ。とっても優雅に踊る姿は、まさにハワイのクイーンの貫禄。やはり、「モモナ」な女性が、フラやハワイののんびりした雰囲気にぴったり合うんですよね。
今週はそのメリモナークがハワイ島ヒロで開催されます。今年も「モモナ」な女性が活躍するのでしょうか?とても楽しみです。
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