建築家の憧れ♪あのル・コルビュジエ体験 その1

公開日 : 2014年10月14日
最終更新 :
筆者 : 堀 泰子

芸術の秋ですね。美術館巡りもいいですが、建築建造物巡りはいかがでしょうか?

マルセイユには「Unité d'Habitation(ユニテ・ダビタシオン)」と言われる

近代建築の三大巨匠の1人、ル・コルビュジエが建てた巨大な集合住宅があります。

今回はこの素晴らしい建物をご紹介します。

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ご存知の方も多いと思いますが、ル・コルビュジエは1887年にスイスで生まれ、

本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ。主にフランスで活躍した

建築家です。この建物はマルセイユに戦後1947~52年に建築された、

当時としては斬新な手法を沢山取り入れ、そしてこの建物全体を1つの街のように

見立てて作られた最先端の18階建ての巨大な文化住宅式のアパルトマンでした。

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家族構成により様々な部屋のタイプがあり、多くの部屋がメゾネット形式です。

外壁のバルコニー部分には地中海を示す青、大地の緑、そしてアクセントに

黄色や赤が使われています。

通常、1階はすぐに住居になっていることが多い中、ここは住居部分はなく

自転車置き場があったり、自由に通り抜けることができるオープンスペース式。

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内装もカラフルな色遣いが個性的です。各部屋も非常に合理的に考えられており、

台所も対面式をすでに取り入れ、平均的身長から棚や流し台の位置、そして

無駄が無いように動線を考えて作られています。大人だけでなく子供のことも

よく考えられていて、メゾネット式の階段は子供用の手すりがあったり、

スライド式の間仕切りで一部屋が子供が2人になった際は二部屋になるように

考えて作られていました。中間階には共同のスペースやカフェ、店舗、そして

幼稚園もあります。屋上には住民用のプールや運動場もあります。

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見学に関しては、売店などがあるエリアや屋上を見学は無料。室内を見学する為には

予約が必要です(有料)。もっとじっくりと泊まって体感したいコルビジェファン

には是非お勧めなのが、同集合住宅内のホテルです。部屋は2タイプあり、

1~ 4 人まで宿泊可能です。世界中のコルビジェファンに人気のホテルなので

予約はお早めに!どうしても無理な場合は見学前後に併設されているレストラン

「Le Ventre de l'Architecte」での昼食はいかがでしょうか?こちらもお薦めです。

次回は屋上に併設されている美術館やここからの眺望。

そして、カフェ、レストラン、店舗などの紹介です。どうぞ、お楽しみに♪

Unité d'Habitation

280, Boulevard Michelet 13008 Marseille

個人での見学(共有部分のみ可能)毎日9:00-18:00

ガイド付き見学 火~土 14:30~、16:30~(各1h30、要予約)

詳細HPはこちら

ここのサイトのVisites-Guidées→Le Corbusier en exclusivitéへ

ホテル

Hôtel Le Corbusier

TEL:+33 (0) 4 91 16 78 00 詳細HPはこちら 

レストラン

Le Ventre de l'Architecte

TEL:+33 (0) 4 91 16 78 23  詳細HPはこちら 

アクセス

メトロ 地下鉄2番線(Dromel方面)Rond Point du Prado駅下車。

その後21番、21S番、22番、22S番のバスでLe Corbusier駅下車。

(乗換は1時間以内であれば同チケットで有効)

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