建築家の憧れ♪あのル・コルビュジエ体験 その1
芸術の秋ですね。美術館巡りもいいですが、建築建造物巡りはいかがでしょうか?
マルセイユには「Unité d'Habitation(ユニテ・ダビタシオン)」と言われる
近代建築の三大巨匠の1人、ル・コルビュジエが建てた巨大な集合住宅があります。
今回はこの素晴らしい建物をご紹介します。
ご存知の方も多いと思いますが、ル・コルビュジエは1887年にスイスで生まれ、
本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ。主にフランスで活躍した
建築家です。この建物はマルセイユに戦後1947~52年に建築された、
当時としては斬新な手法を沢山取り入れ、そしてこの建物全体を1つの街のように
見立てて作られた最先端の18階建ての巨大な文化住宅式のアパルトマンでした。
家族構成により様々な部屋のタイプがあり、多くの部屋がメゾネット形式です。
外壁のバルコニー部分には地中海を示す青、大地の緑、そしてアクセントに
黄色や赤が使われています。
通常、1階はすぐに住居になっていることが多い中、ここは住居部分はなく
自転車置き場があったり、自由に通り抜けることができるオープンスペース式。
内装もカラフルな色遣いが個性的です。各部屋も非常に合理的に考えられており、
台所も対面式をすでに取り入れ、平均的身長から棚や流し台の位置、そして
無駄が無いように動線を考えて作られています。大人だけでなく子供のことも
よく考えられていて、メゾネット式の階段は子供用の手すりがあったり、
スライド式の間仕切りで一部屋が子供が2人になった際は二部屋になるように
考えて作られていました。中間階には共同のスペースやカフェ、店舗、そして
幼稚園もあります。屋上には住民用のプールや運動場もあります。
見学に関しては、売店などがあるエリアや屋上を見学は無料。室内を見学する為には
予約が必要です(有料)。もっとじっくりと泊まって体感したいコルビジェファン
には是非お勧めなのが、同集合住宅内のホテルです。部屋は2タイプあり、
1~ 4 人まで宿泊可能です。世界中のコルビジェファンに人気のホテルなので
予約はお早めに!どうしても無理な場合は見学前後に併設されているレストラン
「Le Ventre de l'Architecte」での昼食はいかがでしょうか?こちらもお薦めです。
次回は屋上に併設されている美術館やここからの眺望。
そして、カフェ、レストラン、店舗などの紹介です。どうぞ、お楽しみに♪
Unité d'Habitation
280, Boulevard Michelet 13008 Marseille
個人での見学(共有部分のみ可能)毎日9:00-18:00
ガイド付き見学 火~土 14:30~、16:30~(各1h30、要予約)
詳細HPはこちら
ここのサイトのVisites-Guidées→Le Corbusier en exclusivitéへ
ホテル
Hôtel Le Corbusier
TEL:+33 (0) 4 91 16 78 00 詳細HPはこちら
レストラン
Le Ventre de l'Architecte
TEL:+33 (0) 4 91 16 78 23 詳細HPはこちら
アクセス
メトロ 地下鉄2番線(Dromel方面)Rond Point du Prado駅下車。
その後21番、21S番、22番、22S番のバスでLe Corbusier駅下車。
(乗換は1時間以内であれば同チケットで有効)
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