No92：Casablanca　Mosquée Hassan-II 　ハッサン2世モスク

モロッコで唯一、中に入れるモスクがカサブランカにあります。1993年8月に設立された、

モロッコ最大の大きさと美しさ、Mosquée Hassan-II　ハッサン2世モスクです。

このモスクは世界に3番目に大きなモスクで、収容人数は11万人。天に向かって美しくそびえ立つミナレットは、世界最大の210ｍもの高さがあり夜にはレーザ―光線がメッカの方角を射しています。

中に入ると、靴を脱ぎ、ピカピカに磨かれたひんやりした大理石の床を歩きます。幾何学模様の美しさ、豪華なベネフィットシャンデリアには目を奪われます。この礼拝堂は、海、風、太陽がテーマで、20000人収容できます。この写真の場所は男性がお祈りする場所で、男性から見えない中二階で、片側2500人ずつ、計5000人が収容できる女性専用のスペースがあります。エスカレーター付きです。

地下に行くと、トイレ、清める部屋（イスラム教の礼拝はお祈りする前に水で手足等を清めます。）ハマムなどがあり、モスク全体を見学するのに大体1時間ちょっとかかるでしょう。

異教徒がモスクに入ることは一般的には禁じられていますが、モロッコで唯一ハッサン2世モスクは見学できるモスクです。

お祈りとお祈りの間に見学できます。正門から入ると、両側に図書館博物館があり、現在工事中のため（2018年8月現在）正門を背にして右手の博物館の入り口でモスクに入る入場券を買うことができます。入場料は120DH（1440円＝1MAD=12JPY）です。女性のノースリーブ、キャミソール等の過度の露出のある格好では、入場を拒まれる場合があるのでご注意ください。

中では、英語、フランス語、アラビア語をはじめとするツアーがあります。日本語は残念ながらないです。筆者はガイドとは回らず、

礼拝堂の撮影を楽しんでいます。

総工費推定US8億ドルとも言われているこのモスク。でも実際はその3倍も4倍も費用がかかっているとか...1/3が王様、残りは税金などだとか...「こんな膨大なお金を使って大きなモスクを建てるなら、もっと国民のために使ってくれたらもう少しいい暮らしができるのに...」というモロッコの人の言葉がありました。多くの市民が、このモスクのために膨大な出費をさせられ、そのために多くの犠牲者がでたという話を聞いたときは胸が痛くなりました。宗教を利用した、権力行使というのは、モロッコや日本に限らずですが...このモスクに入るとイスラム教じゃないから感じる、何か外には出せない秘められたようなものを感じます。そして、イスラムの文化に触れると、実際目にしてみると、異教徒にはわからない、豊かさや幸せも感じます。

カサブランカ到着後、フェズ、マラケシュに向かう人が多いですが、ハンフリー・ボガートと、イングリッド・バーグマンのフランス領時代を舞台にしたラブロマンス映画「カサブランカ」はとても有名ですし、2015年、映画「ミッション：インポッシブル／ローグ・ネイション」のロケ地にもなっています。

ハッサン2世モスクは海岸沿いの少し離れた場所にありますが、タクシー利用なら約10分ほど、Casa Portの駅から筆者はいつも歩いて行きます。モスクの見学に参加できなくても、モスク外観の美しい装飾を見て写真を撮るだけでも楽しいと思います。カサブランカはこのモスクは絶対行くべきモロッコの観光スポットの一つだと思います。

何度訪れてもモスクの美しさに感動します。是非、足を運んでみてください！

Adresse : Boulevard de la Corniche, Casablanca 20000

モスクの見学：土～木曜日までが9時、10時、11時、14時（7月、8月のみ15時の回もあるので要確認）金曜日は9時と14時のみ催行