No. 367: 「この世界の片隅に」、、、先週の土曜日

こんにちは。

独立記念日も過ぎ、アメリカでも暑い夏の到来。私の住むマリブの隣町トパンガでは先週の木曜日の午後に山火事が発生し、一週間の間燃え続けました。そんな中お出かけした先週の土曜日のお話を今日は書かせてください。

ダウンタウンにはけっこう出かけるのですが、目的がないとなかなか行かない場所はここマリブとダウンタウンのだいたい中間位置にあるグローブ（ショッピング・センター）の近く。まあロスアンジェルスはどこも混み合いますが、このあたりも例外ではなく、車の駐車も時間帯によってはなかなか見つからない、また駐車場に入れると15分ごろにかなりのお値段となるので、足が遠のきます。さて、土曜日のの目的は映画の試写会に参加するためでした。そして「この世界の片隅に」を見てきました。

先週の土曜日は7月1日。そしてこの映画の舞台となった呉の空襲によっても最大の被害が出たのも7月1日だそうです。偶然にも同じ日に映画を通して体験させていただきました。また試写会の後に片渕監督と真木プロデューサーのお話を聞けた事は非常に意味深く貴重な経験になりました。創る過程でのプロセス、街並みがどう創られたか、、、、当時の写真を参考、また生存者の方々の思いでを一つ一つ大切に描き挙げられたようです。また監督さんのお話で紹介されたとある建物、、、。そこはなんと平和公園内の原爆の子の像のほぼ隣に位置するカフェやお土産やさんがあるレストハウスの建物でした。その建物の壁の窓際に海苔を届けに広島市内に赴いたすずさんが休憩したシーンで使われていたとお聞きし思わず一緒に鑑賞した友人と声をあげてしまいました。佐々木禎子さんの折り鶴のお仕事をさせていただいている私、今回はこんなご縁ですずさんとも繋げていただきました。

映画は涙なしでは観れない、語れない、、、日本の大切な歴史の一部を主人公のすずさんの目を通して描かれた作品でした。すずさんはご健在 (94歳) とのことで、この映画を通して当時のことを話す機会がこんな素晴らしい作品を通して現実化したのですね。ロスアンジェルスの一般公開は8月11日からとのことで是非多くの方に見てほしいです。試写会にもかなりのアメリカ人の方がいらっしゃっていましたが、一般公開でもたくさんの方々に観ていただきたいです。

試写会の前。

ちょっとだけたの話も。映画の前にフードトラックのご飯を食べてみました。土曜の午前、まだ２台しかいませんでしたが、キューバの料理と美味しい手作りレモネード。そして映画の後には数分だけター・ピットを覗きました。私はベジタリアンで、ご飯の上に黒豆、アボカド、プランテイン等がのっているさっぱりしたお丼。主人はキューバの定番（？）のサンドイッチ。

ター・ピットのマンモス。

ではまた。