No. 272: 禎子鶴 パート1

公開日 : 2016年05月22日
最終更新 :

こんにちは。

今年は5月から毎朝霧がかかりお昼あたりからしか晴れない日が続いています。例年は6月に始まる June Gloom と言われる現象ですが、先日こんな状態が5月にある時は May Grey と呼ぶと初めて知りました。主人も初めて聞いたと言いますので最近作られた言葉なのでしょうか?

さて、、、今日はもう数回にわたり記事を書かせていただいております佐々木禎子さんの折鶴・広島関連のお話です。実は今週から佐々木さんご一家が、そして元アメリカ大統領トルーマン氏のお孫さんにあたるクリフトンさんがロスアンジェルスにいらっしゃいます。平和の促進のための学校訪問と禎子さんの折鶴の寄贈が目的です。今回ロスアンジェルスの博物館2箇所に禎子さんの折鶴の寄贈が行われます。このお話はまた次の機会にさせていただきます。

またドキュメンタリーではないのですが、禎子さんの折鶴のお話をもとにしたアメリカと日本の子供たちの友情を描いたお話の映画も上映されます。名前は Orizuru 2015 といいロスアンジェルスに住んでいる私の友人、曽原さんが監督をしました。簡単ではありますが、映画の内容と曽原監督のコメントを書かせていただきます。

映画の内容:

日本からロスアンジェルスに移り住んだばかりの小学5年生の主人公さとしは新生活に馴染むことができなかったが、級友そして、真珠湾攻撃の生き残りの退役米兵に、鶴の折り方を教えることで、友情を深めていく。さとしは、元兵士に頼まれ、真珠湾の記念館で開かれる戦没者追悼式典に参加し、禎子さんの実兄の雅弘さんと出会う。禎子さんの遺品である折鶴を贈られたさとしは、禎子さんの遺志を受け継ぐ決心をする。

*映画のあらすじとなっております "真珠湾攻撃の生き残りの退役米兵と、禎子さんの実兄の雅弘さんと出会う" という部分ですが、実際にあったことであり、お二人の友情も続いております。その際 (2013年) に禎子鶴もパールハーバーに寄贈されています。下記のリンクをお読みください。

曽原監督のお話では映画制作のきっかけは、自身の子どもが禎子さんの物語を学校で学んできて「戦争やテロに心が痛み、何か命の大切さを作りたいと思っていた。ちょうど昨年が戦後70年であったことからこの作品を作ろうと思った」とのこと。また、映画に出演したマーマン小学校の生徒たちが授業で実際に折った鶴と、日米の有志から寄せられた折鶴の総数は3800羽となり、そのうちの千羽を広島、もう千羽をホワイトハウスに贈り、折鶴でつなぐ平和の輪は広げているとのこと。ちなみに原爆や戦争の様子などの映像は一切なく、小学校のお子さんから楽しんでいただける映画です。

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また、映画は戦後70年を迎えました去年に広島のフィルム・フェスティバルで上映されました。そして今月27日にアメリカで初上映を迎えます。ちょうどオバマ大統領が広島訪問の日と重なります。5月の28、29、30日は佐々木さん、そしてクリフトンさんとのお話会も行われます。

こちらに住んでいらっしゃる日本人の方、そしてちょうどこちらにいらっしゃっている日本人の方にも是非観ていただきたい作品、、、お時間があれば是非お越しください!

公式サイトは下記からどうぞ。映画のトレーラーはこちらから見れます。

そしてチケットの購入は下記からどうぞ。

ではまた。

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