五つ星ホテルで習う本場モロッコ料理

公開日 : 2019年01月04日
最終更新 :

本場モロッコ料理のイロハを知ろうと手配した、ラ メゾン アラブというホテルでの料理教室は想定外に高級で、参加者曰く、ネットでの評価もオール5が多い、大人気で有名なんだそうです。

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パン釜見学から

10時から開始の参加者は21名で、私以外は見事にカップル!半端な1名というのは私でした‥。息子夫婦と参加する両親、といったファミリーが多く、旅先では大抵現地の料理教室に参加する、といったイタリア人もいました。

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始めはタジン鍋やスパイスの説明、ミントティーの実演など、有名だけれども、聞けばより納得の興味深い話を沢山聞けました。

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モロッコでは、コミュニティ ベーカリーと呼ばれる一般市民向けの焼き釜があり、そこに自宅で用意したパン生地を持ち込むと、一つ一ディルハム(約11円)で焼いてくれるそうです。その釜が丁度すぐ近くにある、と言うので見学する事になりました。

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今時はハイテクな料理教室

戻ってくると、二階に移動しいよいよ実習です。部屋に入ってみてビックリ!調理器具は数人のグループに一つ、といった教室も多いなか、そこには各自一人ずつに用意されたガス台、まな板などがズラリと並び、更には大きなスクリーン画面まで備え付けられています。

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先生も言っていた通り、ここまでくると、その日の自分のランチに関わる事なので、真剣に臨まないといけません。デザートは作って貰えるとして、メインのチキンタジンに副菜二品は、しっかり時間内に仕上げなければなりません。

陽気な先生に煽られながら

実演指導は、モロッコの伝統料理を作り、ダダと名乗る事が出来る先生によるものです。皆、トマトの皮剥きなど苦戦していると、自然としかめ面になってしまうものですが、このヒジャブという、イスラム教徒の布を頭に被ったダダは、カモン!スマイル!シング!と言って、実際に歌い始め、緊張して先生のやる事をジーっと眺める、というタイプとは大違いでした。

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大抵の料理工程では、油を熱して何でも加熱する、という場合が多いと思っていましたが、このクラスでは、油でも水でも玉葱でも、まず始めに何でも全部鍋に入れてから火をつけていました。蓋に穴が開いていないタイプなので、煮込む時は少しズラしておく、など、小さい事でも参考になりました。

ランチは屋上テラスで

実習が終わると、アラビア文字で名前が記載された終了証書と、サプライズでなんと、小型タジン鍋がついてきました!私なんかは素直に喜んでいましたが、家族総出で参加している人達は、現地の人にあげていく、と言っていました。

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お待ちかね、ランチは更に上に上がったテラスで取りました。イスラム教の国であるモロッコでは通常、お酒を出すお店は少ないですが、こちらのホテルには外国人向けに、モロッコ産のワインが用意されていました。勿論、このドリンクは任意で別料金です。

私は香港ベースのカナダ人夫妻と、カナダ在住の子供達、といったファミリーに同席させて貰い、歓談しながら自分の作った物の味見をしました。塩加減がちょっと足りなくて、ボヤけてましたね‥。

その後、また階下のロビーで各自精算をして終了です。記念すべき、旅先での現地料理教室は予想以上の満足度で、これからの旅の過ごし方が変わりそうです。

La Maison Arabe

住所: 1, Derb Assehbé, Bab Doukkala, Marrakech, Médina

アクセス: フナ広場より徒歩5分程度

料金: 一人600ディルハム(約6750円)

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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