東ドイツ時代の歴史好きは必見!ライプツィヒ近郊に残るシュタ-ジの防空壕跡

公開日 : 2018年11月02日
最終更新 :

東ドイツの秘密警察・諜報機関であった、シュタ-ジ(国家公安省)。東ドイツ市民を徹底的に監視したり、西ドイツにスパイを送り込んだりしていたこの機関の存在を皆さんもご存知かと思います。

当時東ドイツを13の地域に分けて各地域にシュタ-ジの本部が置かれており、その一つはライプツィヒにもありました。

そして有事の際に備えて、シュタ-ジ幹部100人のための防空壕が、ライプツィヒから東へ30キロにあるMachernいう町に作られていました。

このシュタ-ジの防空壕を見学することができます。

見学できる日は、毎月最後の土日、13時から16時までで、ガイドと共に入れます。残年ながらドイツ語のみですが。。

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Gedenkstätte Museum in der „Runden Ecke" mit dem Museum im Stasi-Bunker 撮影:ライプツィヒ特派員シェ-ファ-玲子(承諾済)

外から見ると普通の建物のようですが、この中に防空壕があります。

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Gedenkstätte Museum in der „Runden Ecke" mit dem Museum im Stasi-Bunker 撮影:ライプツィヒ特派員シェ-ファ-玲子(承諾済)

ガイドさんと共に、中にはいっていけます。

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Gedenkstätte Museum in der „Runden Ecke" mit dem Museum im Stasi-Bunker撮影:ライプツィヒ特派員シェ-ファ-玲子(承諾済)

重い扉に区切られた地下壕の部屋。 入ってすぐの場所には、放射線汚染の場合の除染用シャワ-などが設置されています。また、新鮮な空気を送るための装置なども見学することができます。

有事の際にはここで諜報活動や通信などもなされるようになっていたようです。

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Gedenkstätte Museum in der „Runden Ecke" mit dem Museum im Stasi-Bunker 撮影:ライプツィヒ特派員シェ-ファ-玲子(承諾済)

シュタ-ジ幹部のオフィス。

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Gedenkstätte Museum in der „Runden Ecke" mit dem Museum im Stasi-Bunker 撮影:ライプツィヒ特派員シェ-ファ-玲子(承諾済)

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Gedenkstätte Museum in der „Runden Ecke" mit dem Museum im Stasi-Bunker 撮影:ライプツィヒ特派員シェ-ファ-玲子(承諾済)

外には、空気を取り入れる煙突が飛び出しています。

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Gedenkstätte Museum in der „Runden Ecke" mit dem Museum im Stasi-Bunker 撮影:ライプツィヒ特派員シェ-ファ-玲子(承諾済)

ちなみに、この防空壕は1968年から1972年の間に密かに建設され、当時は保養地の水道関連施設として偽装されていたそうです。東西統一後に発見され、市民団体の働きかけで保存の運びとなり、1995年に記念物指定された後、1996年から一般公開されるようになりました。

当時シュタ-ジは、戦争勃発時に備えて東ドイツ内の15か所に同じような防空壕を建設していたようですが、当時のまま現存する防空壕はここだけだそうです。

ちょっと渋いテ-マではありますが、東ドイツ時代の歴史に興味のある方は、是非足をのばしてみてはいかがでしょうか?

シュタ-ジの防空壕跡

Gedenkstätte Mseum in der „Runden Ecke" mit dem Museum im Stasi-Bunker

Lübschützer Teiche

Flurstück 439

04827 Machern

見学可能日: 毎月最後の土・日曜日 13-16時 *ガイドツア-でのみ見学可

入場料: 大人5ユ-ロ、子供/学生4ユ-ロ

筆者

ライプツィヒ特派員

シェーファー 玲子

2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。

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