歴史好きにお勧め!ベルリンのテンペルホ-フ空港

公開日 : 2018年06月25日
最終更新 :

かつてドイツの首都ベルリンには三つの空港がありました。

旧西ベルリンにはテンペルホ-フ空港とテーゲル空港。旧東ベルリンにはシェ-ネフェルド空港です。これらのうち、テンペルホ-フ空港だけが現在は使われていません。先日そのテンペルホ-フ空港に行く機会がありましたので、ご紹介したいと思います。

Rosienen Bomber.jpg

しかしこのテンペルホ-フ空港は、さまざまな歴史が刻まれており、ベルリン市民にとってはかけがえのない思い出の空港です。

空港ができたのは、1941年。ナチスドイツの壮大な自己演出のために建設されました。

建物は、重厚で典型的な第三帝国時代の建築ですね。

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第二次世界大戦中は、武器工場として強制労働も行われていました。戦後連合国に分割統治されていたベルリンは、1948年から49年までソ連によって陸路をすべて封されてしまいます。このベルリン封鎖で陸の孤島と化したベルリンでは、食料品から燃料まで何も手に入らなくなったところを、アメリカが空路で物資を輸送して、ベルリン市民を助けたのです。そのベルリンの空港が、このテンペルホ-フ空港でした。いわばベルリンの自由の象徴でもあります。

その後、アメリカ空軍が1993年まで利用した後、民間空港として利用されていましたが、2008年に閉鎖。

ヨーロッパ最大の記念物指定された建築物で、今では各種イベント会場として利用されています。

駐機場もそのままの状態で残されていますね。

Flughafen gelände.jpg

私が訪れた時には、室内では自転車用品の展示会、そして飛行機の滑走路あたりでは、自転車レ-スが行われていました。

Veranstaltung.jpg

また、現在はテンペルホ-フ空港の建物内部の見学ツア-も行われています。

とりわけ英語によるガイドツア-もありますよ。

英語によるガイドツア-(5人以上で開催)

開催日:

金、土、日曜日 13時30分から約二時間

料金:

大人15ユ-ロ

学生10ユ-ロ

子供(6-14歳)7ユ-ロ 

チケットのオンライン事前予約はこちらから→https://shop.reservix.de/off/login_check.php?id=fc4188267a3e177cd9ad92367d6247f57bad3ba7022a305033a5b6d136d717f47784aa9c2dfb6623de96b0c4a75a000c&vID=14680&eventGrpID=172572

集合場所:

Geral Aviation Terminal

テンペルホ-フ空港

Flughafen Tempelhof 

Platz der Luftbrücke 5,

ガイドツア-問い合わせ先:

Telefon: +49 30 200 03 74-41

tour@thf-berlin.de

最寄りの駅:

地下鉄U6 Platz der Luftbrücke und Paradestraße駅下車すぐ

壁が崩壊して30年近く経つベルリン。東西分断の歴史をベルリンで実感する場所は、いまやほとんどありませんが、当時のままの形で残っているテンペルホ-フ空港で、東西分断期のベルリンの歴史に思いを馳せるのはいかがでしょうか?

筆者

ライプツィヒ特派員

シェーファー 玲子

2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。

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