絶対に見たい!ベラージオの噴水を舞台にした市川染五郎さんの「歌舞伎スペクタクル- 鯉つかみ」

公開日 : 2015年05月25日
最終更新 :

ベラージオの噴水ショーと言えば、ラスベガスを訪れた人は誰でも一度は目にしていると思いますが、

この噴水を舞台として公演される 「KABUKI Spectacle, Koi-Tsukami "Fight with a Carp"

(歌舞伎スペクタクル-鯉つかみ)」が今年8月に予定されているのをご存じですか?

先日その制作発表会に参加してきました。

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松竹株式会社 常務取締役 岡崎哲也氏

2015年8月と2016年5月に開催される「Japan KABUKI Festival in Las Vegas 2015-2016

(ジャパン歌舞伎フェスティバル イン ラスベガス2015-2016)」と題されたイベントは、

松竹株式会社とMGM Resorts International社の協力によって行われるもので、

その最初の公演が 今年8月の「歌舞伎スペクタクル-鯉つかみ」ということになります。

これはひとことで言ってしまうと、日本の伝統ある歌舞伎と最新映像技術のコラボレーションから生まれるパフォーマンスとのことで、まったく新しいタイプのショーとなることは間違いないようです。

エンターテイメント企業である松竹と、エンターテイメント&ホスピタリティのグローバルリーダーであるMGM Resortsがタッグを組んだとなれば、おのずと期待が高まりますね!

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5月4日にベラージオで行われた制作発表会では、染五郎さんご本人からのお話もありました。

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このパフォーマンスのテーマとして考えているのは、根底にある力-「底力」ということだそうです。

歴史と伝統をふまえ、それを力として現代に生きるものを伝える、そういった歌舞伎の底力、

日本の底力をお見せしたいと、力強くおっしゃっていたのが印象的でした。

そして、ご覧いただく皆様に楽しんでもらいたいのはもちろんのこと、ご自身もそれ以上に楽しみたいとおっしゃっていまして、なんだかご本人のワクワク感も伝わって来ました。

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さて、実際にどんなパフォーマンスになるのか気になりますよね。

松竹の方の説明によれば、ベラージオの噴水を大きなウォータースクリーンとして、

プロジェクションマッピングによる映像を写し出し、新しく作られた音楽、

そして日本のトップクリエーター集団である「チームラボ」の力をふんだんに使って創り上げられる、

これまでにない形のショーになるとのこと。

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コンテンツは歌舞伎の夏のお芝居の中でも人気のある「鯉つかみ」の演目がベースとなっており、

市川染五郎さんと相手役の中村米吉さん(女形)によるお姫様との恋模様を描いたものだそう。

実はこのお姫様は人間に恨みを持つ鯉の精で、正体を現してから始まる染五郎さんと鯉の格闘が見どころだとか。

日本の四季の移り変わりも取り入れられているそうで、まさに日本をぎゅっと詰め込んだパフォーマンスになるのではないかと思います。

これまで演じられている「鯉つかみ」の舞台でも水が使われているそうですので、今回のパフォーマンスとベラージオの噴水は最高のマッチングですね。

もともと「ジャパン歌舞伎フェスティバル イン ラスベガス2015-2016」は、訪日観光客の増加を目指し、

新しい観客に向けたこれまでにないコンテンツを開発していこうという取り組みから始まったものだそうですが、

ここラスベガスから世界の人々へ向けて発信される歌舞伎パフォーマンスによって、日本に興味を持つ人が少しでも増えてくれることを期待したいと思います。

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ショーは8月14日から16日の3日間、夜間に5回のステージが予定されていますが時間は未定ですので、

詳細スケジュールが発表されましたらまたこちらの記事でお知らせします。

べラージオの噴水で行われるこのパフォーマンスはどなたでも無料でご覧になれますので、

この時期にラスベガスへいらしゃる皆さん、ぜひとも足を運んでいただいて、

ここでしか見ることのできない染五郎さんのステージを楽しんで下さいね。

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筆者

アメリカ・ネバダ州特派員

石川 葉子

ラスベガスに来て20年ちょっと。ローカルツアーオペレーター出身のフリーランスライターです。

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