2019年「龍馬」の足跡を訪ねて・・・

公開日 : 2019年01月13日
最終更新 :
筆者 : Akio

《高瀬川の一之船入》

一月半ばの高瀬川。ここは、木屋町押小路にある一之船入(いちのふないり)です。

高瀬川は京都の中心部に物資を運びいれる為に開いた運河で

この川を通る高瀬舟の荷物をあげおろしする所を、「船入」と言ってました。

かつては舟入は9箇所設けられていました。

高瀬川は、大きな鴨川に並行して十条まで南下し、伏見で宇治川に合流する事から、江戸時代には底が平面の高瀬舟が

物資の運搬を行っていました。

現在の一之船入は復元された高瀬舟が一艘あるだけですが、春には桜の名所としても人気があります。

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木屋町通りは、幕末を駆け抜けた志士たちの隠れ家等があり、

暗殺の場や居住していたことを示す碑が数多く立つ所でもあります。

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石碑の殆んどは幕末史に係わるもので、

この辺りが幕末維新史の中心地であった事を教えています。

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維新史ではこの周辺で数多くの事件が起きています。この当時の各藩邸は、原則的には治外法権の所であり

幕府の役人と言えども、軽々と踏み込む事は出来ない所でした。

高瀬川沿いの狭いエリアに並んでいた各藩の藩邸は、伏見や大阪との連絡にも格好の地でした。

その頃の坂本龍馬は、この地で「海援隊京都本部」として過ごしていました。

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《酢屋さんへ》

こちらは、高瀬川沿い三条近く、海援隊本部があった「酢屋」さん。

初代酢屋嘉兵衛さんは 坂本龍馬の活動に大変理解を示し、

龍馬と海援隊に多大な援助を注がれました。

当時、龍馬は、ここの二階の表西側の部屋に住んでいたようです。

『酢屋』さんへは、一乃舟入から徒歩で10分程の距離です。

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現在『酢屋』さんは、一階は「創作木工芸酢屋」。

龍馬のいた二階は「ギャラリー龍馬」として営んでおられます。

 《酢屋》

〇所 〒604-8031  京都府京都市中京区河原町三条下ル一筋目

〇℡  075-211-7700

〇営業時間 10:30~19:30 水曜 定休日

〇ギャラリー営業 10:30~17:00 水曜 定休日 

         見学(500円)(店内・ギャラリー内・写真撮影禁止)

〇交通アクセス

 ①京阪本線三条駅から徒歩で3分

 ②阪急河原町駅から徒歩で5分

 ③京都市役所前駅から徒歩で3分

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《龍馬ゆかりの神社へ》

酢屋さんから徒歩で10分位の距離の所に土佐稲荷とも言われる「岬神社」があります。

江戸時代は土佐藩邸内にありましたが、明治維新で屋敷が売却されたため、

明治20年(1887年)年に現在地に移されました。

《岬神社》

〇所 〒604-8023 京都市中京区蛸薬師通河原町東入る備前島町317-2

〇 境内自由

〇アクセス 四条河原町から徒歩10分

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岬神社は、土佐藩邸内の神社なので、当然、坂本龍馬や中岡慎太郎も参拝した神社。

この辺りは、河原町に先斗町。そして少し歩くと祇園と言う華やかなエリアですが、

境内に入ると、凛とした坂本龍馬像に目が行きます。

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坂本龍馬は、土佐藩郷士の家に生まれ、脱藩後は志士として活動し、

貿易会社と政治組織を兼ねた亀山社中(後の海援隊)を結成しました。

大政奉還成立の1か月後に、近江屋事件で中岡慎太郎、山田藤吉らと共に暗殺(1867年12月)(33歳没)されています。

2019年、龍馬の足跡を訪ねて・・でした。 

                                           つづく

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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