精霊と夏を送る、五山の送り火は明日。

公開日 : 2014年08月15日
最終更新 :
筆者 : Akio

お盆ですね。

お盆の間、京都市内の各寺院でも様々な行事が行われています。

壬生の寺院『壬生寺』では、万灯供養会が行われています。

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壬生寺の万灯供養会は大変古く、仁平3年(1153)の記録に、

残されているそうです。

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壬生寺と言いますと新撰組。

新選組は文久三年(1863年)に、壬生で結成されています。

先日行った輪違屋さんのある島原へは、壬生寺から徒歩で

20分位の距離です。

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境内の左手奥にあるのは、ミャンマーのパゴダに似た千体仏塔。

沢山の明かりが灯っていました。

境内東方の壬生塚には、新選組隊士のお墓もあります。

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壬生寺の万灯供養会から、京都駅に向いました。

京都駅の大階段は五山の送り火バージョンです。

明日の夜八時になると、送り火が順番に燃え上がって行きます。

五山の送り火は、お盆に戻ってきた先祖の精霊が、再び冥府に

帰るのを送るという意味があります。

「大文字」一番初めに燃え上がるのは・・・・・東山如意ヶ嶽の「大」。

 点火時間は、20:00。

 大きな大の文字が夜空に燃え上がります。

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続いて、松ヶ崎西山から「妙」。20:05点火

そして松ヶ崎東山から「法」。20:05点火

「妙」は日蓮上人の孫弟子日像上人、「法」は日良上人が書いた

 文字と伝えられています。

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20.10分には、西賀茂山から「船形」が燃え上がります。

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続いて金閣寺近くの大北山から左大文字が燃え上がります。

点火は20:15。

左大文字の起源は、大文字、妙法、船形より後とされていて、

大の字に一画加えた「天」とした時代もあったそうです。

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ラストは、「鳥居形」。嵯峨・曼荼羅山から20:20に燃え上がります。

ここの炎は松ヤニが入った松を使うため、他の山よりオレンジがかった色に

なります。

大文字2014 028.jpg

明日16日は、五山の送り火。

行く夏を送る炎が夜空に燃え上がります。

※8月のお題、『8月の風物詩』でした。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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